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黄side ページ1
『そういうことやからさ、俺ら別れよ』
『…………そうやね、うん、そうしよ』
2人とも泣いてなかった。
いや、泣くのを我慢してた、俺は。
アイツはどうやったか知らん。
元々涙を他人に見せへん人やったから、もしかしたら心の中では泣いてたんかもしれへん。
そんな、自分勝手な解釈をするほどにホンマは別れることを惜しんで欲しかったんかもしれへん。
けど、告げたのは俺。
自分の道を行くと決めたのも俺。
別々の道に向かうことになったけど、それでも、別れることを決意したわけじゃなかった。
ただ、あと一歩の勇気がなかった。
その勇気は後悔する方向に向かってしまったけど。
けど、もう、何も言えへん。
終わってしまった過去やから。
もう戻らへん、現実やから。
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作者名:ひなまる | 作成日時:2022年6月27日 17時