星が授与されました！お礼の番外編！【リクエスト】 ページ13
金色の夜明け団の団員たちが住む建物の一番端、夜遅くにも関わらず、煌々と明かりの灯る部屋があった。そこの住人セタの部屋に、ノックもせず入ってくる人物が。
「…セタ。おい、セタ！！」
大きな声で名前を呼ばれ、びく、と読書に集中していた少女が振り向く。
「お前集中しすぎ。こっちは何回も呼んだのに……」
不機嫌そうな声色で後輩を責める彼は副団長のランギルス。夕方から夜中にかけての任務帰りだ。
「…ランギルスさん、遂にやっちゃいましたか」
「は？何の｣
「どこの誰を殺したんですか！いつか絶対やるとは思ってたけどそんな血塗れでここに来られても私何もできませんよ！」
こと、と続けようとして言えなかったランギルスは必死に状況を整理する。確かに自分は今血塗れだがそれは任務で受けた傷のせいで、別に誰も殺してないしこの部屋に来たのも証拠隠滅のためじゃなくて治療してもらおうと思って来ただけのことだ。それをこの失礼な後輩は自分が人を殺したと思っているらしい。
「違うよ、傷を治してもらおうと思って来ただけだって。僕が人を殺すはずないじゃないか」
「あ、これランギルスさんの血ですか良かったー」
道理でボロボロなはずですねー、と陽気に笑う少女にランギルスは殺意を覚える。殺してやろうかこの野郎。と文句を言おうとするが
「はい、じゃあ傷見せてください」
ふわ、と光を放つ掌に頬を撫でられて何も言えなくなる。人の体温に慣れていないランギルスはどう対応したら良いのか分からない。黙って治療を受けているとだんだんと瞼が重くなってきた。他人に寝顔を晒すなんて、と思うが睡魔には勝てそうにない。
今日の任務は国境付近での警備だったため、いつもより戦闘が多く、魔力を消費してしまった。だからいつもより弱っているだけで、泣きそうになるのも、甘えたくなるのもそのせいだ、と自分に言い聞かせる。
そんなランギルスの思いを知ってか、セタはランギルスを抱き寄せ、静かに子守唄を歌う。
小さい子たちが眠そうにするといつでもセタはこうやって歌ってきたのでもはや癖なのだろう。
そんなことは露程も知らないランギルスは、コイツ誰にでもこういうことしてんのかな、貞操概念どうなってるんだと変な部分で心配しながら穏やかな眠りについた。
「
彼女は先刻読んだばかりの本にあった異国の言葉を呟く。悪夢を遠ざけるように。
心の底から仕事してほしいと思った。→←仕事してあげてください
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ユナイテッド - リクエストです。ユリウス様のカッコいい一面がみたいです！あと、激甘で！ (2019年2月26日 15時) (
レス) id: dde7d1d0e3 (このIDを非表示/違反報告)
なてぃ(プロフ) - スイカさん» 了解しました！気長にお待ち頂けるとありがたいです… (2018年11月20日 17時) (レス) id: 69e5ebb9f9 (このIDを非表示/違反報告)
スイカ - リクエストしたいです!ランギルスデートで、お願いします(>_<) (2018年11月20日 16時) (レス) id: ef7c238cbc (このIDを非表示/違反報告)
なてぃ(プロフ) - ルーさん» 了解しました！頑張ります！ (2018年11月11日 23時) (レス) id: 69e5ebb9f9 (このIDを非表示/違反報告)
ルー(プロフ) - ワンピース？やったー！！読みたいでっす！！私はペロスペローさんが大好きなので、彼推しでお願いします (2018年11月11日 22時) (レス) id: bdc5cefa28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なてぃ | 作成日時：2018年10月1日 15時
