僕たちを忘れていく君に。2 (ページ5)

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Story.53 ページ5

「「「えっ？」」」

そう言ったときの、みんなのリアクションは、今でも忘れられへん。

「なんで言うん、」

平野「やって、どうしていいのかわからんくて。」

「じゃあ2人は東京行きたいってこと？」

永瀬「んなこと言ってないやろ！」

「私は断ったし、誰になに言われようがその気持ちは変えへん。東京なんか絶対行かん！」

永瀬「俺やって別に東京行きたいわけや！」

「ならなんであそこですぐ断らなかったん？！」

永瀬「っ、」

そう言ったAに、俺はなにも言い返せなかった。

きっと、心のどこかで東京に行きたいっていう気持ちもあったんやろう。

向井「………廉もAも落ち着け。」

ヒートアップしていく俺らに、最年長のジーコが止めに入ってくれる。

向井「3人は東京行きたいん？」

「行きたない。」

そう即答するA。

どんだけ仲間思いなんやろう。

向井「紫耀は？」

平野「………正直わからへん。東京で実力試したいっていう気持ちもあるし、関西でみんなともっと頑張りたいっていう気持ちもある。」

向井「廉は？」

永瀬「………俺もわからん。」

向井「3人の気持ちはようわかった。」

その次にジーコの口から発しられた言葉は、想像していたものとは違った。

向井「紫耀、廉、A。3人で東京行け。」

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