僕たちを忘れていく君に。2 (ページ26)

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Story.74 ページ26

「えっ。」

思わず、声が出た。

彼女のことを他のジュニア数人で押して倒したのだ。

確かに、Aちゃんのことをよく思ってないやつがいっぱいおるっていうのは知っとった。

けど、こんなことせんでも。

多分、2人がいない今がチャンスやと思ったんやろう。

「女のくせに調子乗んなよ！」

「生意気なんだよ！」

「っ、廉くん、大吾くん………！」

おかしいやろ。

Aちゃんなんも悪いことしとらんやん。

「はは、あの2人いないと守ってくれるやついないか。笑」

「どうせみんなから嫌われとるんや…「ええ加減にせえ！」…えっ？」

俺は気づけばそう言っとった。

そして俺の怒鳴り声にみんなは反応したのか、一気に視線を感じた。

俺が怒鳴るなんて、後にも先にもこれだけかもしれん。

「大橋？」

大橋「自分らAちゃんがどんだけ努力しとるんか知らんのか？！なにが女のくせに？調子乗んな？ふざけんなや！もっと努力してから言えや！」

すると、そんな俺を見て、

中間「お前らなにやっとんねん！」

桐山「女の子いじめてなにがしたいねん！」

淳太くんや照史くんなんかが出てきてくださった。

さすがにやばいと思ったのか、

「い、行くぞ。」

中間「待てや！話は終わっとらん。事務所の人んとこ行くで。」

後に、その人らは事務所を辞めた。

そして、

大橋「Aちゃん、大丈夫やった？怪我しとらん？」

Aと話すきっかけができた。