僕たちを忘れていく君に。2 (ページ16)

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Story.64 ページ16

西畑「は？どう思うって、」

俺は驚きで言葉が出んかった。

そして、

西畑「廉、ちょっと来い。」

永瀬「えっ？」

西畑「いいから。」

永瀬「お、おん。」

.

.

永瀬「ちょ、なに？」

俺はみんながおる場所から少し離れた場所に、廉を連れてきた。

西畑「なに？じゃないやろ。お前が言っとること、同棲と一緒やろ。」

永瀬「ど、同棲？！」

そんな様子の廉をみて、これは気付いてなかったんやなと思った。

　

西畑「おん。」

永瀬「いや、別に俺、そんなつもりは！」

西畑「廉さ、今でもまだAんこと好きなんちゃう？」

廉は、廉が東京に行くまではAのことが好きやった。

けど、東京に行って、Aと離れ離れになって、廉の気持ちがどうなったんかは知らん。

永瀬「いや、それはないって！俺がこんなこと言っとるのはあいつのこと心配して！」

西畑「じゃあ一つ聞くけど、Aは東京行ったらなにわ男子としての仕事はどうなるん？出来んくなるよな？」

永瀬「っ………。」

西畑「セーブしたほうがいいとは言われとっても、俺はまだ出来る仕事はあると思う。もう時間はどれだけあるんかわからんから、だからこそAの好きなようにさせてあげてや。」

永瀬「けど、もう一人で病院に来ることすら出来んのやよ。」

そう、問題はそこや。

今のAは一人で行動したりするのすら危険。

と、そのとき、

藤原「それなら大丈夫やで。」

「「えっ？」」

みんながおった。

大橋「俺ら全員でAのサポートはするで。」

高橋「俺らが、Aのこと、守ります。」