Story.48 ページ48
今日、岸に会いに来たのは、全てを知ったから。
正直、さっきまではこうなるだなんて知らなかった。
けど、あの人が教えてくれて。
俺なんかはまだまだだと思った。
にしても、Aも凄いよな。
未来を、自分で変えた。
それだけ、岸のことを大切に思ってるんだな。
「えっ？」
「そう決めつけんなよ。お前とA、出会ってまだ2、3ヶ月だろ？そう簡単に特別になれるわけ
ないだろ。」
「………。」
「Aと平野はお互いのことを特別に思ってる、それは事実だ。けど、徐々にAの気持ちも変
わってるぞ。」
「えっ？」
「Aの中で、岸が特別になってきてんだよ。」
「風磨さん、」
「ただ、これだけは言わせてくれ。」
「なんですか？」
「Aの言うことを聞いてくれ。それがお前のためにも、Aのためにも、平野のためにもなる
んだ。」
「どういうことですか？」
「………悪い、それ以上は言えない。けど、安心しろ。Aが岸から離れることはない。」
「えっ？」
「信じてくれ。この際だから言う。俺は普通の人間じゃねえ。」
「………やっぱりそうですか。」
「えっ？」
「俺、ずっと風磨さんが何者なんだろうって思ってました。合ってたんですね。」
「岸。」
「なので、風磨さんが言う通り、Aの言うこと聞きます。好きな人の幸せが、1番なんで。」
そう、岸は迷いのない目で言った。
やっぱり、俺はこいつに勝てない、そう思った。
「お前、いい奴だな。」
「そうっすか？」
「おう。じゃあ、またな、」
「はい。色々とありがとうございます！」
Aを取られる相手が岸でよかった、そう改めて思った。
岸、いい奴だな。
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しおり(プロフ) - 名前変換が出来ないんですが…… (2020年1月18日 16時) (
レス) id: 96f5ada8d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん(プロフ) - ありがとうございます。削除しないので、これからも読んでいただけると嬉しいです。 (2019年5月31日 22時) (レス) id: 97ba7d9845 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - いつも見てます！消さないでください！ (2019年5月30日 20時) (レス) id: bd9756f7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひーちゃん | 作成日時：2019年5月16日 19時
