Story.29 ページ29
「じゃあ、また明日。」
「うん。」
優太の彼女になった私。
嬉しさと、驚きでいっぱいだった。
過去では付き合うということはなかった。
多分、私の片思いだった。
未来が変わっている。
もしかしたら、優太が死なないかもしれない。
と、そのとき、
「よっ。」
私は無視し、その場を去ろうとしたが、
「待てって。」
「………なに、風磨。」
「おっ、ようやく口聞いてくれた。」
彼は菊池風磨。
私にとっては恩人であり、大嫌いな人。
「で、なんなの？」
「よかったじゃん。岸と付き合えて。」
「………知ってたの？」
「もちろん。俺はお前が過去に戻ったときから知ってたよ。」
「そう。じゃあ。」
「帰らせないよ。」
「なに？」
風磨が何を考えているのか、全くわからない。
正体だってあまり知らない。
ただ知っているのは、彼は只者じゃないということ。
「俺とやんない？」
「は？」
「だから、俺とやろうよ。」
「そんなことするわけないでしょ。私は優太の彼女なの。」
「あっそ。つまんねー。」
「じゃあ。」
「あっ、Aちゃん。」
「その呼び方やめて。気持ち悪い。で、今度はなに？」
「また来るから。」
「えっ？」
そう言って、消えていった風磨。
ここに来て、風磨に再会か。
けど、彼とは上手くやっていかなきゃいけない。
じゃないと、
時が戻ってしまうから。
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しおり(プロフ) - 名前変換が出来ないんですが…… (2020年1月18日 16時) (
レス) id: 96f5ada8d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん(プロフ) - ありがとうございます。削除しないので、これからも読んでいただけると嬉しいです。 (2019年5月31日 22時) (レス) id: 97ba7d9845 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - いつも見てます！消さないでください！ (2019年5月30日 20時) (レス) id: bd9756f7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひーちゃん | 作成日時：2019年5月16日 19時
