057 ページ7
「いらっしゃいま………黒ちゃん？」
俺のバイト先に突然来た黒ちゃん。
「どうした？」
「話があるんだ。バイト終わるまで待ってるから。」
珍しく、と言ったら失礼だけど、真剣な様子の黒ちゃん。
これはなにかあったな。
「わかった。」
.
.
「お待たせ。」
「あ、あじお疲れ。ごめんね、いきなり。」
「なに言ってんの？俺ら友達じゃん。笑」
「だね。笑」
「で、どうした？」
「………あじさ、河野Aさんって覚えてる？」
河野Aさん………あ、河野先輩か。
うっちーの幼なじみ兼好きな人だから、忘れるはずかない。
けど、どうして黒ちゃんから河野先輩の名前が？
「それがどうかした？」
「会った、んだよね。Aさんに。」
会った？
河野先輩に？
ていうか、それよりも前に、
「なんで下の名前で呼んでるの？」
「Aさんにもう先輩じゃないからって言われて。って、んなことどうでもよくて！会っちゃったの！」
黒ちゃんがそこまで困惑する理由もわかる。
河野先輩は上京したあと、うっちーすら連絡が取れなくなったらしい。
それに、河野先輩がいなくなった後のうっちーは見てられなかった。日に日に元気がなくなって、一時期はうっちーらしさもなくなっていた。
まあ、元木先輩のおかげでどうにかなったんだけどね。
「てか、一ついい？」
「うん、なに？」
「どうして河野先輩と会ったわけ？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 605人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふうか - すごく続きが気になります!!更新！待ってます！ (2021年3月19日 12時) (
レス) id: c4a626600f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひな | 作成日時：2021年2月24日 0時
