First Kiss (ページ5)

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「え、どうして？え、香織さんが、河野先輩？」

『光輝くんって、黒田くんだったんだ。』

目の前にいる河野先輩は、昔の河野先輩とはどこか違った。

見た目からしてthe東京の女子大生って感じだし、なにより、雰囲気が違う。

うっちーから聞いた限り、河野先輩は上京してから連絡が取れないって言ってたっけ。

けど、まさか自分の好きな人がこんなことしてるなんて知ったらうっちーもショックだろうな。

「………とりあえず、カフェでも入ります？」

『だね。話はそこで。』

.

.

『黒田くんもこういうことするんだね。』

「いや、今回が初めてです！先輩こそ、」

『その先輩って言うの、やめてよ。もう先輩じゃないんだし。』

「じゃあ、Aさん？」

『うん、それで。』

やっぱり、話し方からして昔と違う。

Aさんが変わったのって、深田のことがあったから？

うっちーも詳しくは話してくれなかったからなぁ。

「で、Aさんこそどうなんですか？」

『どうって？』

「その、普段からこういうこと？してるんですか？」

『してるよ。もう、あの頃の黒田くんが知ってる私はいないから。』

その表情だけは昔の面影があって、少し安心した自分がいた。

『で、今日はどういう目的？』