#7 ページ8
気がついたらゾムさんの首にナイフを当てていた。
久しぶりだ。この感覚。
90年前、
フューラー様の声が、��Richtige Haltung��という
言葉が聞こえると意識を失ってしまい、
気がつくと、周りに人は居なかった。
あるのは肉塊のみ。
…俺だって馬鹿じゃないんだ。
何が起きたのか、自分が何をしたのかくらい分かっていた。
でも、
きっと俺が見ていない間に仲間がやってくれたんだろう。
…そう思った方が楽だった。
今はきっと気を失った俺を見兼ねてゾムさんが勝たせてくれたんだ。
そう思いたい。
gr「素晴らしいぞA！やはりお前は英雄だ！」
グルッペンさんが笑いながら肩を叩く。
『何を見ていたんですか…俺は何もしてませんよ…』
俺が気を失ったということはどこかでフューラー様の血が生きているということ…。
一体誰なのだろう。
gr「お前自分でも分かっているだろう？そろそろ現実を受け止めたらどうだ」
『えぇ…嫌です…。認めたら俺が昔、人を沢山殺したことになるじゃないですか！』
gr「革命だったのだろう？しょうがないじゃないか」
革命だろうが、関係無い。
『俺はもう誰も殺したく無いんです』
この言い方だと自分の行いを認めてしまうことになる。
墓穴を掘ってしまった…！
gr「まぁつまり自分の実力は認める、と」
ほら…この人は今の見逃してくれない…。
gr「では、私の名を教えたら共に闘ってくれるか？」
『グルッペンさん、ですよね？教えてくださったじゃないですか』
gr「グルッペン=フューラーだ」
その瞬間全身の血が凍った気分だった。
この人がフューラー様の…!?
言われてみれば金髪は同じ系統のものに見えるし、
目の色も綺麗な薔薇のような…
俺は焦ってグルッペンさんの前に跪く。
『先程までのご無礼をお許し下さい！
フューラー様にお会いできて光栄です！
どうか命だけは…………！』
俺の変わりように周りは驚いているかもしれない…。
顔が見えないから分からないけど…。
gr「…ふっはははは！お前はすごく情けないな！」
『な"ｯ…い、良いじゃないですか！』
しまった！またフューラー様に口答えを…！
gr「あぁ、いいゾ。お前らしくて良い。
しかしその跪くのはやめろ。お前とは対等な関係でいたいんだ」
そう言って手を差し出される。
…俺の中のフューラー様とは随分と違う。
フューラーの姓に逆らう気もないし、手、とってみようかな。
_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 572人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ーーー - 面白いです!！ (3月6日 23時) (
レス) @page32 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
我々軍 副隊長 - チーノさん推しなんで、最高です！！これからも頑張ってください。受験も頑張ってください！ (2022年6月2日 13時) (レス) @page32 id: 87f77450ee (このIDを非表示/違反報告)
ひゅう(プロフ) - やば、めちゃくちゃ面白いです！これからもがんばってください！ (2020年6月9日 20時) (レス) id: 11002cd545 (このIDを非表示/違反報告)
竹介太郎(プロフ) - この小説最高っす…面白すぎてヤバイ()更新頑張ってくだせぃ(ロ)ゞ (2020年6月7日 18時) (レス) id: 48891dbb4c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新されてる！？ヤッタァ！この後の展開どうなっちゃうのー！← 相変わらず小説作るのうまいっすね神っすね← (2020年5月16日 18時) (レス) id: 701acce8ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さささ | 作成日時：2020年3月29日 10時
