#50 ページ4
tn「はぁ…」
トントンが溜息をつく気持ちはとても分かる。
kn「宣戦布告、か」
宣戦布告、と書かれた書類を見た幹部達には不穏な空気が流れている。
θ国はNo.2の我々国を潰しておく気の様だ。
会議室はいつにも増して真剣な空気が流れている。
戦争には参加をしたことがないので戦闘方法はよく分からない。
だが軍事力だけは把握している。
たしか、θ国の軍事力は我々国のおよそ2倍。
em「これ…厳しいですね…」
sho「そんなこと言うてたらホントに厳しなってまうで?」
シャオロンが明るく言うが、雰囲気は変わらない。
zm「なぁ、Aはどう思う?」
話を振られるとは思っていなかった。
俺は椅子に座りながら腕を組む。
『苦戦するのは目に見えている。軍事力に差があるからな』
皆が静まる。
『負ける、かもな』
俺の嫌な予感はこれだったのだろう。
出来れば的中しないで欲しかった。
『あぁ〜!ヤダヤダ!絶対数で潰してくるよ〜』
俺の子供っぽい物言いに皆が驚いて目を見開く。
よし。皆の顔が少しほぐれたな。
俺は席を立ち、
グルッペンの横に立つ。
『__でも、お前が勝て、と言うなら俺は勝つ』
そう言うとグルッペンは口の端を吊り上げて笑う。
gr「こんなに燃えるのは久しぶりだ!!
どうせNo.1になるにはθ国を撃破しなければいけなかったのだ。その時が早まっただけだと思えば問題無い!
今こそ私達の力を見せてやろう。そしてNo.1は私達になる!!
さぁ、諸君。戦争をしようじゃないか』
子供の様に目を輝かせたグルッペンに、
皆は呆れて笑みが溢れる。
all「ハイル・グルッペン」
__________
___
gr「A、お前は国王の首を取りに行け。
シータ国王は軍の指揮も行う優秀なお方らしい。
トップを潰せ。そうすれば後は混乱した敵兵を討つのみとなる」
これが単独遊撃兵…か。
これではむしろ孤独遊撃兵だ。
gr「お前の動きやすい様にチームを組んで構わない。
そこで減った人員を埋められない程我が国は阿呆ではない」
これで孤独では無くなった。
『ハイル・グルッペン』
自分で計画を立てるのは久しぶりだ。
今からとても楽しみで血が騒ぐ。
これが俺のデビュー戦だからな。
気合を入れていこう。
_
1110人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りと - お疲れ様です!何と言ってもあの話が…と言いたいところですが何故か一番好きなのは作者様の敬語でユニークなことを言ってる時ですかね…(何だこいつ)兎にも角にも、楽しませて戴きました!面白い作品を世に放って下さり有難う御座います!! (7月24日 9時) (レス) @page50 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - わんぱんさん» そういうことです!読んでいただきありがとうございました! (2020年11月22日 20時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん(プロフ) - ああああ!!!61とか紛れ込んでると思ってたがそういう事か!すごい面白かったです!感動しました!素敵な作品ありがとうございました! (2020年11月20日 7時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます…! (2020年4月23日 19時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - お疲れ様です。とても感動しました。 (2020年4月22日 14時) (レス) id: 4d71c550a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さささ | 作成日時:2020年3月18日 8時