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俺は街で有名ななんでも屋、となった。
なんでも屋、と言っても仕事がない時は
普通に、店のものでも人の財布でも欲しい物は何でも盗っていた。
不審人物に注意！という張り紙が街に広がった。
張り紙の写真には防犯カメラに映った俺の様なシルエット。
結構、俺だな。
俺はこの頃から人間の警戒対象になった。
だが変装して仕舞えば人の目は簡単に誤魔化せる。
カメラには俺の顔は映っていないため服さえ変えて仕舞えば問題無かった。
話を戻そう。
なんでも屋、と言うのは文字通りなんでもする人だ。
俺はただ金が欲しかったから、適当に人のお願いを聞いていたのだが、気がついた時にはこう呼ばれていた。
いつもは街の不良を〜とか落とし物を〜とか、
そんな小さなお願いだった。
＿＿＿ある日、
「テイラー財閥の当主を殺して欲しい」
殺しの、依頼が来た。
頼んできたのはあの日の老紳士。
こんな優しそうな人でも腹の中には何かいるんだな、そう思った。
『…報酬はいくらですか？』
この頃には俺の敬語も自分にすっかり定着していた。
「400万パルでどうだ」
今までの報酬に比べて圧倒的に大きい。
人の命を奪う、というのはそれだけ重いことだと突き付けられた気がした。
金を稼がなければ、アイツらに会えない。
その一心で、
『分かりました。お受け致します』
俺は初めての暗殺を成し遂げた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
？「ﾌーｯ!!ﾌーｯ…!!!!」
俺は夜中、乱れた呼吸音がしたので目を覚ました。
そう言えば今日で14歳だな…とか考えていると、
俺は首にナイフを当てられた。
『君は、誰ですか？』
俺の問いかけに少年は答えない。
？「お前を殺しに来た…！大人しく死んでくれｯ」
少年は俺に馬乗りになったまま威嚇していた。
だが手は震えている。
『君に私は殺せないと思いますが』
？「やってみな分からんやろ！」
振りかぶった瞬間に少年の首に脚を巻き付け思いっきり後ろに倒す。
少年はナイフを上げた状態で俺の脚に抑えられたため
身動きが取れなくなっていた。
『んふふ、だから言ったでしょう？』
俺が脚を退かすと少年は逃げて行った。
これで平和になる、と思ったのだが。
『今夜も来たんですか』
？「お前殺さなアカンねん！」
少年は毎晩俺を殺しに来た。
違う方法で。
俺だってこう見えても
暗殺者シロ、として名が通っているのだ。
そう簡単にやられはしない。
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りと - お疲れ様です！何と言ってもあの話が…と言いたいところですが何故か一番好きなのは作者様の敬語でユニークなことを言ってる時ですかね…(何だこいつ)兎にも角にも、楽しませて戴きました！面白い作品を世に放って下さり有難う御座います！！ (7月24日 9時) (
レス) @page50 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - わんぱんさん» そういうことです！読んでいただきありがとうございました！ (2020年11月22日 20時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
わんぱん(プロフ) - ああああ！！！61とか紛れ込んでると思ってたがそういう事か！すごい面白かったです！感動しました！素敵な作品ありがとうございました！ (2020年11月20日 7時) (レス) id: b542029aeb (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます…！ (2020年4月23日 19時) (レス) id: 328f3541a2 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - お疲れ様です。とても感動しました。 (2020年4月22日 14時) (レス) id: 4d71c550a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さささ | 作成日時：2020年3月18日 8時
