来世でお会いしましょう

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「そらるさん！！」




まふまふが乱暴に扉を開けて部屋に入ってくる
でも、中を見た瞬間、がくんと崩れ落ちた




「Aちゃ…ん」




そらるに抱きしめられて眠るAはもう冷たくて、力なく腕を投げ出していた
そんなAをきつく抱きしめて、そらるは愛しい妹の名前を呼び続ける



「A、A、大好きだよ。おにい…ちゃん、だめだ、めで…ごめんね、うっ…ぁ…A、…また、にいさ、んって呼んでよ…ね、ぇ、」




もう冷たくなったAの頭を撫でながら涙で顔をぐちゃぐちゃにしながらそらるは何度もAの名前を呼ぶ




まふまふはその光景に耐えられなかった
なんで2人がこんな思いをしなければならないのだ。
なんで自分は大切な親友の妹を救えなかったんだ




「あと、あ、と、もう少し待ってて…
必ず俺が迎えにいくから、大好きだよ、A。
これからも、ずっとAの兄さんだか、らな……」





冷たくなった妹のおでこにキスを落として、涙でぐちゃぐちゃだけど、精一杯Aに向けて笑った






「また、来世で会おうな……」






大好きだったよ。
大切な妹としても、1人の女の子としても。







愛しい貴方に祝福を。

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