及『俺の兄ちゃんについてどう思うか意見を求めたい。』 (ページ39)

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３８件目ページ39

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貴｢…ん｣

目が覚めたのは俺が降りる駅の一つ前

あっぶねー

あるよね、こういうこと。分かる？

時刻は22時40分

あーやべえ

眠すぎる

駅に着いたのでフラフラと電車を降りる

貴｢コンビニ寄ろ…｣

コーヒーを買おう

自動ドアが開けば、いらっしゃいませと3方向から聞こえた

半分寝ながら

？｢あれ？A？｣

貴｢？｣

名前を呼ばれた気がしてそちらを向く

ああ

奴に会ってしまった…

その名も
花巻。

花｢今帰り？遅くねえ？｣

貴｢ほっとけ｣

花｢あ、コーヒー買うの？｣

貴｢ん、眠いからな｣

花｢車？｣

貴｢いんや、歩き｣

花｢へー｣

俺のテンションが明らかに低いからか、花巻もいつものテンションでは話しかけてこない

貴｢もう11時じゃん、お前何してんの｣

花｢アイス食べたくなったからさ！｣

ほら、とパピコの袋を顔に近づけて笑う花巻

貴｢奢ってやる｣

花｢え、まじ！？｣

貴｢だから半分くれ｣

冷たいものでも食べたら目が覚めるかもしれないと思った

花｢もちろんいいけど｣

口笛を吹きながらレジへ向かう俺の後をついてくる

貴｢夜に口笛吹いたら死神が来るんだぜ｣

頭が眠気で朦朧としてきた

呟くと花巻はブハッ！と笑いだした

貴｢なんだよ｣

花｢それ、前に及川も言ってた笑
俺は泥棒が来るって言われたことならあったけど、死神は言われたこと無かったからさあ。
…やっぱ兄弟だな！(笑)｣

あー、俺が教えたんだな多分(笑)

てか泥棒なの？初めて知ったんだけど

花｢及川、今日集中力全然無かったんだよ
サーブもアウトばっかで。
兄ちゃんが俺のせいで出てったって言ってた｣

貴｢…まぁな(笑)｣

気にしてたのか、まったく気にしてないと思ってたよ

お金を払いコンビニを出る

花｢はやく仲直りしてあげてよ
じゃないと明日は後頭部にサーブ来るかもしれねえから！！｣

貴｢いいんじゃね？(笑)｣

花｢良くねえ！！！
パピコありがと！おやすみい！！！
明日部活来いよ！｣

俺はお前の友達かっ！！
高校生じゃねえんだぞ！！！
行かねえよ！！！！！

少し眠気も失せた

さあ、さっさと家に帰って徹に大人げなかったこと謝んねえとな(笑)

と思いつつも、足取りはゆっくり、家に向かった