堕とした天使 killer ページ5
昔々、地球には天界に住む者と人間とモンスターという三つの種族が居ました。
所がある時、三つの種族の間に戦争が起きました。
其れから更に長い時が流れ………
イビト山 201X年
其れは「登った者は二度と戻らない」と言われる伝説の山でした。
そんな伝説の山に、ある"堕天使"と呼ばれる者が来ました───
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「ちょっと待って?!いや、待って下さい!!」
「此の高さから落としたら、私でも死にます!!」
此の台詞では、分かる人は少ないだろう。
私は天界から落とされている堕天使だ。
因みに、元々は天使だった。
だが、天界の人達に悪戯を仕掛けていたら…
「お前は一度、下界について学んで来るべきだ。」
と、神様に言われ、下界に落とされている。
下界の言葉で、自業自得ってやつだ。
だが、神様の思惑通りなのかは分からないが…
今、真下に見えるのは伝説の山、イビト山だ。
此れでは下界どころか、地下に行ってしまう。
「お願いですから助けて下さい!!」
助けを求めても、私は落ちていく。
嗚呼、神様は居なかったのだな。
…まぁ、私を落としたのも神様な訳だが。
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ふと目が覚める。
全身に痛みを感じるが、其の痛みも直ぐに感じなくなった。
流石は天使…いや、元天使なだけある。
にしても…此処、地下は少し埃っぽい。
地下に来るのは初めてだから分からない事しか無い。
もっと、地下について学んでおくんだった、と少し後悔しながらも進んだ。
…と同時にある影を発見する。
此の埃の原因だろう。
…いや、埃何かじゃない。
此れは…塵だ。
モンスターを殺害した時に舞う塵。
もしかしなくても、目の前の此奴は…
殺人鬼だ。
「………」
無言で私にナイフを突きつける。
そして、私に近付き、大きく腕を振り上げた。
私に傷が付いた。
…と思えたが…
「…君、種族は?」
急にモンスターが問い掛けてきた。
此奴からしたら殺す前の雑談、なのだろうか。
「…君に教える義理は無い。」
と、冷たく突き放すと、モンスターは、ゆっくり口角を上げた。
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ひこうちきん(プロフ) - なのださん» コメント有難う御座います!返すのが遅くなりすみません…初のシリアス系に挑んでみた結果が此方になります!インク君…可哀想な君は可愛…ゲフンゲフン (2023年1月3日 15時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
なのだ - い、インクうあああああ (2022年12月31日 17時) (レス) @page10 id: 757190f567 (このIDを非表示/違反報告)
ひこうちきん(プロフ) - apyapiさん» コメント有難う御座います!とんでもなく嬉しいお言葉、有難う御座います…!!とても励みになりました、有難う御座います! (2022年12月29日 16時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
apyapi(プロフ) - 一言(?)言わせて頂きたい。めっちゃ神作です!最高です!短編集って、短すぎても長すぎても・・・ってイメージがあるのですが、丁度良い長さ&行間で読みやすいです!この小説大好きです!(こんな神作を書いてくださる作者さんも!)更新頑張ってください! (2022年12月28日 16時) (レス) @page46 id: 80520e762e (このIDを非表示/違反報告)
ひこうちきん(プロフ) - 星月夜さん» コメント有難う御座います!最高と言って頂けて本当に嬉しいです…有難う御座います! (2022年12月18日 13時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひこうちきん | 作成日時:2022年11月30日 17時