じしょーへき

過去も苦痛も骨の髄迄。　original ページ39

※少しだけ原作改変の部分があります。

暗く、闇を見て取れる部屋で、スケルトンが一人佇んでいた。
　


其のスケルトン､サンズからは、焦り等の感情が溢れ出ていた。



狐に化かされた様な､と言うのだろうか？と一人考えていた。



何故こんな事になっているのかと言うと、話は長くなるが…



ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ



サンズの仕事は見張り。



だが、ちゃんと話せば分かる奴も居るのでは？と思い、初めは軽快に話す様になった。



其れは、人間が六回落ちてきて、やっと分かった事だった。



そして、七回目。「親切」さと「勇気」を併せ持つ少女が地下世界に落ちてきた。



もう此の時点で、本来の話の道筋とは違っていた。其の子は「決意」よりも早く此処へ落ちたのだ。



そして、そんな少女とサンズが出会う。




or「おい、人間。初めて会うのに挨拶も無しか？」




此方を向いて握手しろ。と言う声に少女は恐怖した。



だが、「勇気」を振り絞り、振り向く。



そして、握手をすると、大きな音がした。




or「heh…引っかかったな。手にブーブークッションを仕掛け…アンタ大丈夫か？」


「無理ぃ…吃驚した…」


or「…あー、悪かったな。」




地面に座り込む少女にサンズは心の底から安堵していた。



此の様子じゃ、モンスターを殺してはいないな､と。「親切」そうで安心感を抱いていた。




or「…お詫びに、オイラの家､来るか？」


「行く。」


or「じゃあ、握手したままでいろよ？オイラ近道知ってんだ。」




其の台詞に少女は不思議がっていたが、直ぐに頷いた。



シュンッという音と共に彼等は消えた。



ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ



其処から、サンズと少女は仲が良くなった。



サンズは一人で背負う癖が有る為、何でも話せる訳では無いが其れなりには信頼していた。



だからこそ、居場所の無い少女を、自分の家に住まわせたのだろう。



少女は、そんなサンズをしっかり理解し、深く聞く事はせず、相手が話したら聞く､のスタンスを取った。



そして、少女は地下世界のモンスター全員と仲が良くなったが、真実を見るのを恐れたらしい。



こんなんじゃ、「勇気」のソウル失格だよね…と言った少女にサンズは側に居て話を聞いた。



そして、約束をした。決して急に居なくならない､と。

〃→←〃

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す