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それからも私は、inkと沢山の話をした。
毎日がとても楽しくなった。華やかになった。
だが、誰かが宿る事を、"気を付けないと大変な事に"と言っていた謎がまだ解けない。
inkは別に優しいし、人によるのだろうか。
そんな事を考えながら帰り道を歩いていると、ふと時計が見えた。
時刻が、想像の三倍は遅かった。なので急いで家に帰る。
「た、ただいまぁ…､…？」
何時もはinkが直ぐにお帰りと言ってくれていたけれど、居ない。
もしかして、寝ているのだろうか。だとしたら、起こすのは可哀想にも程がある。
だが、愚痴を言いたい。すると、ある事を閃いた。
「ねぇ…聞いてぇ…？人形君…」
そう、他の人形に話し掛ければ良いのである。
我ながら良い案､何て其の時は思っていた。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
僕は孤独恐怖症だった。だから、孤独を紛らわす為にAちゃんが居ない時は何時も寝ていた。
だが、Aちゃんの帰りが少し遅い為二度寝したが、体内時計のおかげで起きる。
もう流石に帰ってきているだろう。そう思い、僕は急いで玄関へと行く。
すると、矢張りAちゃんの姿が見えた。
「───…､？」
Aちゃんはハァ、ハァ､と言う荒い呼吸で何かを話していた。
僕は君の話を聞くのが日課だ。聞きに行こう。
in「おかえ───」
「聞いてよ…人形さん…」
するとAちゃんは、他の人形に話し掛けていた。
何で､何で他の奴に話してるの？可笑しいよ。何で他の奴なの、僕では駄目なの？可笑しいじゃん。
僕はもう用済みだから捨てられるの？そんなの嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ！！！
そんな事が頭を支配して、理性が無くなる音がした。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
in「ねぇ…」
「あ、ink寝てた───」
寝てたの？と聞こうとするも、inkの声に阻まれる。
inkの声は泣いている様にも、叫んでいる様にも聞こえた。
in「何で！！何で僕じゃないの？！僕はもう要らないの､用済みなの？捨てるの､僕の事捨てるの…？！」
私が声に驚き、腰を抜かしたのを良い事に、inkが私の耳元で言った。
in「呪われるのは嫌だよね？なら、僕だけと一緒に居てよ。もし離れたら…」
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ひこうちきん(プロフ) - なのださん» コメント有難う御座います！返すのが遅くなりすみません…初のシリアス系に挑んでみた結果が此方になります！インク君…可哀想な君は可愛…ゲフンゲフン (2023年1月3日 15時) (
レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
なのだ - い、インクうあああああ (2022年12月31日 17時) (レス) @page10 id: 757190f567 (このIDを非表示/違反報告)
ひこうちきん(プロフ) - apyapiさん» コメント有難う御座います！とんでもなく嬉しいお言葉、有難う御座います…！！とても励みになりました、有難う御座います！ (2022年12月29日 16時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
apyapi(プロフ) - 一言（？）言わせて頂きたい。めっちゃ神作です！最高です！短編集って、短すぎても長すぎても・・・ってイメージがあるのですが、丁度良い長さ&行間で読みやすいです！この小説大好きです！（こんな神作を書いてくださる作者さんも！）更新頑張ってください！ (2022年12月28日 16時) (レス) @page46 id: 80520e762e (このIDを非表示/違反報告)
ひこうちきん(プロフ) - 星月夜さん» コメント有難う御座います！最高と言って頂けて本当に嬉しいです…有難う御座います！ (2022年12月18日 13時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひこうちきん | 作成日時：2022年11月30日 17時
