奇々怪々物怪譚 ■■■ ページ31
「やぁ、元気してた?」
「人げ…って、Aかよ。何の用だ。」
失礼な挨拶。murderは相変わらず変わっていない。
此処は闇au。
極悪非道、非人道的、外道集団と評される組織である。
闇auと聞いて、皆さんは一般的な闇auを思い浮かべると思うが…少しだけ、違うのだ。
其れは…全員、物の怪だという事。
いや、モンスター何だから物の怪も一緒でしょ?とお思いだと思うが、そうではない。
幽霊等の違う方の化け物と言えば分かるだろうか。
其れは変化を得意とする者や、魂を刈り取るのを得意とする者。
様々な人が居る。
其れが此処の闇auである。
「ソウルを糸デ縛っテから破壊…」
「error先輩!よく見て下さい!!」
er「…何だAカ…」
物凄い登場の仕方をする死神のerrorと幽霊のcross。
全く変わっていないな…としみじみ思う。
そして、私はcrossに話し掛ける。
「…悪いんだけどcross、nightmareの所へ連れて行ってくれる?」
そう、此れが私の要件。
cr「あ、はい!分かりました!」
とても物の怪には見えない。
寧ろ、柴犬なのではないだろうか。等と馬鹿げた事を考えていると、nightmareの部屋に着いた。
ギィッと音を立てる扉を開け、私は中へ入る。
ni「…お前か。久しいな。」
「そうだね。…で、私を呼び出した理由は?」
ni「お前に会いたがっている奴が居るんだよ、会ってやってくれないか?」
そう笑う彼に、良い気持ちを向ける事は無かった。
何故なら、彼が此の笑いをする時は良い時ではない。大体、ろくな事がない。
ni「恐らく、其処で待機している。…おい、入れ。」
そうして、入って来たのは猫又のkiller。
私に会いたかったのがkiller?と思ったが、何事もなく会話をした。
「久しぶり、killer。」
ki「…嗚呼、そうだね。」
会いたかったにしては、楽しそうではない。
寧ろ、思い詰めた顔をしている。
成程、nightmareが笑っていた理由は此れか。
「…じゃ、ごゆっくり。」
そう言ってnightmareは部屋から出て行った。
ki「…ねぇ、A。化け物って嫌い?人間を食べたり、騙したりする化け物は矢張り嫌い?」
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ひこうちきん(プロフ) - なのださん» コメント有難う御座います!返すのが遅くなりすみません…初のシリアス系に挑んでみた結果が此方になります!インク君…可哀想な君は可愛…ゲフンゲフン (2023年1月3日 15時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
なのだ - い、インクうあああああ (2022年12月31日 17時) (レス) @page10 id: 757190f567 (このIDを非表示/違反報告)
ひこうちきん(プロフ) - apyapiさん» コメント有難う御座います!とんでもなく嬉しいお言葉、有難う御座います…!!とても励みになりました、有難う御座います! (2022年12月29日 16時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
apyapi(プロフ) - 一言(?)言わせて頂きたい。めっちゃ神作です!最高です!短編集って、短すぎても長すぎても・・・ってイメージがあるのですが、丁度良い長さ&行間で読みやすいです!この小説大好きです!(こんな神作を書いてくださる作者さんも!)更新頑張ってください! (2022年12月28日 16時) (レス) @page46 id: 80520e762e (このIDを非表示/違反報告)
ひこうちきん(プロフ) - 星月夜さん» コメント有難う御座います!最高と言って頂けて本当に嬉しいです…有難う御座います! (2022年12月18日 13時) (レス) id: 05937225ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひこうちきん | 作成日時:2022年11月30日 17時