じしょーへき

〃 ページ12

「ご飯出来ましたよ！」


「…！はーい！」
　



噂をすれば。



ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ




「…！御馳走様！」

「Aさん、美味しかったですか？」




首を傾げ、感想を聞いてくるcross。



矢張り、其の姿は愛くるしい柴犬の様だ。




「凄い美味しかった！」


「良かったです！」




…矢張り…



普段は普通だ。



あんなにヒステリックになる事も無い。



何か、crossにあったのだろうか。




「じゃあ私…本読んで来るね！」


「…！！駄目です！この前紙で怪我したじゃないですか！」




声を荒げるcross。



先程とは別人の様だ。




「いや…でもさぁ…」

「…分かりました。」

「え？良いの？」

まさか良いって言うと思わなかった…



意外とあっさりOKを得て、阿呆の様な声を出す私。




「仕方無いんです…仕方無い…」




そして、crossが何かを手に持ち、此方に向かってくる。




「…？！な、何で其れ…」




何で。



何でcrossが手錠何か持ってるのだろう。




「貴方の全部を管理したいんです！」




そうすれば怪我もしなくて済みますよね！…と笑いながら言うクロス。



怖い。



そんな事しか考えられなかった。



其の手錠を付けられた後何て分かり切っていた。




「俺の言う事…守らなかったからですよ？」


「…っ！来な…いで…」




ガシャンッという大きな音が部屋中に響き渡った。

Bad Birthday　nightmare→←君の全てを。　cross

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