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「………」




 手を繋ぎ夜道を女の子と歩く


 地面を見つめている彼女は何を話すでもなく、ゆっくりと歩みを進める
 

 ふむ、これからどうしよう。
 この子の姉を探すといっても可能性はほぼ零だと断言できてしまう




「取り敢えず一回君のお家に帰ってるかもしれないから、行ってみよう」



「うん………」
 



 彼女に着いていけばなんの変哲もない、生活感溢れる民家に到着した。
 ここがこの子の家のようだ。

 わかってはいたがこの家は灯りが一切ついていない




 チラリ、と横目で少女を確認すれば額に浮かぶ脂汗、ぐるぐると忙しなく動く眼球。明らかに正気じゃない



 おいおい、まじかよ。
 ちょっとそんな可愛い見た目でそんな風になっちゃったらすごく不気味にだよ、なんか怖いよ!


 いずれこうなることは分かってた。無意識で姉を食ってしまうほどの飢餓だ、いずれまた飢餓状態になってしまう。それが今きたということ
 

 繋いでいる私の手に虚ろな目をして牙をたてようとする姿に諦観を感じた




 この子ももう、限界か。




 刀の柄に手をかけた瞬間、少女の頸が宙に舞った








「鬼を相手にお前は何をしているんだ?」







 繋いでいた手がサラサラと灰になって跡形もなくなった。
 先ほどまであった温もりが消え、虚しさだけが残る


 ゆっくりと私は振り返る







「伊黒さん………」





 

 

六→←四



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設定タグ:鬼滅の刃 , 愛され , 冨岡義勇   
作品ジャンル:恋愛
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himeka8170(プロフ) - スイロ。さん» ありがとうございます!完結できるよう頑張ります! (2020年4月28日 8時) (レス) id: d6a519e554 (このIDを非表示/違反報告)
スイロ。 - 初見、 初コメ失礼します!面白いです! (2020年4月24日 13時) (レス) id: 8775389a41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沼ってます | 作成日時:2019年11月27日 15時

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