二十四 ページ24
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風呂も上がり、寝室に川の字で布団を引き終わった頃
「ヒメカさん」
「ん？」
霧島が風呂に入っているので、彼の服を畳んでいたとき真剣な面持ちで話しかけてきたサエちゃん。
何事かと思い、私もつられて正座になる。なんだろう。
もしかして何か悩みごとかな？と身構えた。
しかしなにかを言い渋っている彼女。数秒してなにかを決心したかのように膝の上の拳を固く握りしめた。
「私を、あなたの継子にしてください」
ばっ、と彼女が勢いよく顔を上げた。
彼女の真剣でまっすぐな瞳に見つめられるなか、私はだらしなく開いた口が塞がらなかった。
え……継子？
突然すぎて頭が追いつかないのだが。誰か説明してくれません？
思考の働かないポンコツな私の頭を置いて、サエちゃんは必死に語る。
「柱の方たちが才能のある隊士を継子にすることはわかっています！だけど、私は貴方のようになりたいんです！お願いします！！」
ついに土下座までしてしまった彼女をどうすることもできず、困り果てる。
え、ぇぇどうすべきなのこれぇぇ……
「私は継子をとるつもりはないんだｹﾄﾞ……」
私の言葉に悲しみの色を纏わせるサエちゃん。
そ、そんなんされると私の心がっっ
しかし
「ならっ弟子にしてください！」
「え」
諦めるかと思った途端、顔をあげて詰め寄ってこられたことにより私の腰が反り返る。腰が悲鳴をあげている。
君結構諦め悪いタイプだったのねっ
「ヒメカさんのように私も、強くなって貴方の役に立ちたいんです！お願いします！！」
またも、土下座をされて部屋の空気がシーン……と静まり返った。
この場合、他の柱ならどうするんだろう。そんなことを考えたところで押しに弱い私の答えは決まっている。
「弟子、なら」
断れるわけがない。
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himeka8170(プロフ) - スイロ。さん» ありがとうございます！完結できるよう頑張ります！ (2020年4月28日 8時) (
レス) id: d6a519e554 (このIDを非表示/違反報告)
スイロ。 - 初見、 初コメ失礼します！面白いです！ (2020年4月24日 13時) (レス) id: 8775389a41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沼ってます | 作成日時：2019年11月27日 15時
