二十 ページ20
「よく、頑張ったね」
ただ、なんの変哲もなく、とても単純な言葉だった。それでも彼女は涙を溢れさせ嬉しそうに「ありがとうございます、ありがとうございます」と何度もくりかえす。
褒められるのは好きだが、あまり意識して人を褒めることなんてないため、なんだか照れ臭い。自分から言っておいてなんなんだが我ながら安直だ。
「グスッ……………私、これからも頑張ります!」
「うん、応援する。とりあえず早めに終わったし家に泊まってく?」
「え、あっ………………」
「あ、ごめん嫌だった?ここら辺は藤の花の家ないからさ」
狼狽える彼女に悪いな、と思いつつ彼女の引っ込まない涙を手拭いで拭った
「いえ!そんなっいいんですかっ?!」
「え?うん。別にいいけど」
「はわわわわっ…………」
彼女の涙が引っ込んだのを確認してから家へ向かおうと踵を返した。
だがしかし
あれ……………見覚えのある人影が
数m離れた柳の木の影にやたらと見慣れてしまった男の姿。うぅん?夕方くらいに撒いたと思ったんだが??
あろうことか私が気づいたことに気づかれズカズカと近づいてくる
「ヒメカさんっ」
うわ……嬉しそう
そのまま彼は私の手をとろうとした。
昨日のことがあったからだろうか、まったく遠慮してこない。
だがしかし、これまでと違うことが起きた
「ヒメカさんに、触らないで」
霧島の手はサエさんによって叩き落とされた。
150人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
himeka8170(プロフ) - スイロ。さん» ありがとうございます!完結できるよう頑張ります! (2020年4月28日 8時) (レス) id: d6a519e554 (このIDを非表示/違反報告)
スイロ。 - 初見、 初コメ失礼します!面白いです! (2020年4月24日 13時) (レス) id: 8775389a41 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:沼ってます | 作成日時:2019年11月27日 15時