昔話（海人編） ページ46
◇
side 海人
そんな最低なこと言って、悪いのは俺だって分かってるのに。
何笑ってんだって、あの子バカなんじゃないかって
俺は悪くない、って必死にそう言い聞かせて
「バカなの？
俺、今最低なこと言ったんだよ？」
自分が発した言葉に急に怖くなって、自嘲して。
『最低なことでもなんでもないよ
�盒兇�んが言ったこと、全部ほんとのことだから』
「いい子ぶるのもいい加減にしてっ！」
『だってそうでしょ？
歌もダンスも、したことなきゃ出来るはずもない
おじさんに6人でデビューさせてあげてって頼むけど、おじさんが頑固なのは�盒兇�んも知ってるよね？
もし私が脱退できずにステージに出されたら？
突っ立ってることしかできないし、それこそKing&Princeの価値下げちゃうから』
「なんでっ、、」
いろんな感情が入り乱れた俺は、頬に生ぬるいものが伝って。
なんでっ、、言い返してよ！！
うるさいって、俺の悪口言えばいいじゃんっ
『ほらっ、いっぱい泣きなよ』
「なに？みんなに言うの？俺が泣いてたって」
分かってる、さくちゃんがすごくいい子なの。
けどっ、あれだけ最低なこと言って今更素直になんかなれないから
『�盒兇�ん、私にどんなイメージ持ってるの？
泣いたらね、ストレス40パーセント軽減されるんだって！！
ずっと我慢してたんでしょ？しんどかったんでしょ？
みんなには黙っててあげるから、たっくさん泣いていいよ』
頑張った、頑張ったって
笑って優しく俺の頭を撫でてくれるさくちゃん。
「年下のくせにっ、生意気なんだからっ」
『�盒兇�んがお兄ちゃんって慕ってるメンバーさんには
こんな泣き顔見せられないでしょ？』
「うるさいっ」
不安なのは俺だけじゃない。
さくちゃんだってこんな世界にいきなり飛び込まされて、右も左も分からないのに精一杯頑張ってるんだ。
『さくちゃん、』
「名前っ、、、」
『俺、さくちゃんにダンス教えてあげる！』
「えっ？」
『ほ、ほら！あんなダンスされたらみんなビックリしちゃうから』
俺の言葉に目を丸くして
「うんっ、ありがとう海人くんっ！」
そう微笑んで言ったさくの顔を、きっと俺は忘れないだろう。
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紗奈 - 『ボーダーいすぎて、まじウォーリーじゃん』のあとの岸「なんてこと言うんだよっ！」は笑えましたれんれんとじんくん推しです (2022年10月22日 12時) (
レス) @page38 id: 6d21698cbc (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - ティアさん» 御指摘ありがとうございます！直しました！ (2019年8月31日 0時) (レス) id: 2ffb972cd7 (このIDを非表示/違反報告)
ティア - 今更なのですが、35ページ目からのタイトルの英語スペルが違います。consertではなく、CONCERTです。SではなくCなので直していただけると読みやすいです！ (2019年8月30日 20時) (レス) id: a22219e4cb (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - かりんさん» そんなに読んでくださってありがとうございます( ´ ` *)移行先のほうも是非よろしくお願いします！ (2019年8月10日 11時) (レス) id: 721183d4c8 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - とても面白くて、５回読みました！ これからも頑張ってください！！ (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02af7a1c28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひめ
| 作成日時：2019年6月9日 23時
