妖怪学園Y〜妖術HEROの愛され姫〜2nd【Nとの遭遇】

ケロッピーパンツ？ ページ19

「試合はここからだ！」

ホイッスルが鳴るとすぐに、ジンペイはゴールに向かってドリブルを始めた。
その前に、ハヤトが立ちはだかる。

「ここは通さないぞ！」

次の瞬間。
ハヤトの雰囲気が変わった。
ハヤトはニヤリと笑うと、そのままジンペイとすれ違った。

「とりゃぁあ〜っ！！」

ボールは、ジンペイの足元に。

「お前の動きは見切ったぜ！」

ビシッ、とキメたジンペイだが……

「ジンペイ！！ズボン！！」

Aの悲鳴に等しい声に、ジンペイは「ズボンって……」と、下半身を見た。
何と、さっきまで履いていたズボンが無かった。
これなら悲鳴の１つや２つ上げられても文句は言えない。

「それって、マタロウ君と同じケロッピーのパンツだ！」

そう、コマの言うとおり、クラスメイト達にお披露目となったジンペイのパンツは、以前の『巨大サラリーマン宮沢さん』の一件の時にお披露目となったマタロウのパンツとお揃いだったのだ。

「そう！あれカッコよかったから！」

「気に入ってたんだ……」

マタロウが呆れの表情になる。

「そんな事より早くズボン穿いて！！」

何が悲しくて幼馴染みのパンツなんか見なきゃいけないんだ。
その一心で、Aが目を必死に覆う。

「そうだそうだ！悪い、A！……って、俺のズボンは？」

あたりを見回しても、ジンペイのズボンは影も形もない。
一体どこに消えたのか。
その答えはすぐに明らかになった。

「ゲ〜スゲスゲスゲス……いただいたでゲス」

何と、ハヤトが特徴的すぎる笑い方をしながらズボンを指で回していたのだ！

ハヤト君どうしたの！？→←サッカー部のハヤト君！

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