26,番長・雷堂メラ! ページ30
「そう!これからあなた達には、学園に蔓延(まんえん)する暴力を撲滅してもらいます!」
「えぇーっ!?」
最初、それもテストにしては難易度の高すぎる目的に、皆が声を揃える。
「そこの後ろで聞いてるあなたも…」
「っ!!」
えんら先生は何もかもお見通しだった様子だ。
廊下から覗き見していたマタロウに気付いていた様だ。
「この秘密を聞いた以上、手伝ってもらいますよ!」
「えーっ!」
そう、マタロウはかくして、『たまたま』YSP基準者達のテストに巻き込まれてしまうハメになったのであった。
保健室の敷地内とはとても思えない暗い部屋。
大きなスクリーンを前に、A達はそのスクリーンに映し出される映像を見せられていた。
映像が映し出され始める。
「野生の不良」
と言う、タイトルらしき文字が映し出される。
そして、次に赤とオレンジの、まさしく炎の様な髪の少年が映し出される。
Aは純粋に、どうやって撮ったのか気になった。
「彼は雷堂メラ。優しい生徒だったのに、ある日突然暴力的になり、番長に君臨する様になったわ」
えんら先生の説明に疑問を覚えたコマが質問する。
「でも、この学園では『小社会』というコンセプトで不良も容認されているのではないのですか?」
「ただの不良ならいいんだけど、どうやら妖しい力を使っているらしいの」
「妖しい…妖気や妖力、って事ですか?」
人差し指をあごにあてて考えを言うA。
その動作だけで萌えるマタロウ。(ジンペイもかもね!)
「そうね。見えない力で喧嘩相手を吹き飛ばしたりしているみたい」
えんら先生の言う通り、スクリーンには、少年…メラが、何の手出しもしていないのに、不良達が次々と吹っ飛ぶ様子が映されていた。
(いや、だから本当これどうやって撮ったのよ…)
Aが呆れ顔で思う。
「つまり、コイツを倒せばいい訳だな。正義の心がうずいてきたぜ!」
映像が終わるやいなや、ジンペイが立ち上がって言う。
「うっ、ヒーロー的なその台詞、ちょっと刺さる…」
流石ヒーロー好き、マタロウは即座に反応した。
えんら先生はシャッターを開けると、三角形の何かをジンペイに放った。
うまいことジンペイがキャッチする。
「では4人共、番長・雷堂メラを倒して!この学園の暴力を撲滅してちょうだい!」
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純白の翼ことさくらもち - うーーん、次の話のところの字が見づらいです…でも、めっちゃおもしろろいので応援してます!! (2020年11月3日 14時) (レス) id: 89c1acd712 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - とっても楽しみにしています。 (2020年7月11日 21時) (レス) id: 2c5109f76b (このIDを非表示/違反報告)
ふぅわ(プロフ) - 初めまして!ふぅわと申します! 凄くいい作品ですね!尊敬します!! もしよかったら、こちらの作品には到底及ばず、まだまだなんですが、私の作品も見てくださると嬉しいです! ずっと尊敬し続けます!!!(><) (2020年4月20日 15時) (レス) id: 179d3b1197 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続編楽しみにしてます! (2020年2月1日 19時) (レス) id: 8fbce785a8 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - ミアさん» 全然返信できず申し訳ありません!いつもコメント本当にありがとうございます!…はい!アニメ超面白かったですね!「ゲスノート」はまだ見てなくて録画見るんですけど、昨日のアニメは見ました!確かに活躍してたし、ハッピーエンドで良かったです! (2020年2月1日 17時) (レス) id: fb659ead07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒメアミ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HIMEHP/
作成日時:2019年12月23日 18時