音柱は嫁依存症

みんな、元気？？ ページ27

炭治郎くん達が潜入した次の日、

何か情報が掴めたかもしれないので

こっそり忍び込んで

3人に会いに行く。





まずは荻元屋に行こう。

伊之助くんに会いに行く。



隊服を脱ぎ、着物に着替え

髪も遊女っぽく結った。


運良く窓から入れそうだ。

悪びれもなく

スタスタと荻元屋の廊下を歩く。





伊「ぁ」

『ぁ…？』



バッタリ、1人の女の子に

出くわした。

私の顔を見て声を漏らす女の子。

…私のこと知ってるの？


思い出せなくて顔を見つめていると、

その子が私の目の前に走ってきた。


私よりは背が高い。

可愛いなこの子！！

美人さん！！！！！



小声で話しかけられる。


「なんでここにいんだよ。

祭りの神の嫁ッ」

『い、伊之助くんッッッ…』


声が伊之助くんだぁああ！！

いっつも猪の被り物のせいで

素顔見たことないからさ〜！

え〜！

美少女じゃな〜い！！♡



物陰に移動。


『何か情報掴めた？

まきをさんは…？』

伊「喋んなって言われたから

ろくに情報も掴めねぇよ。

まきをってのも見かけねぇし」


伊之助くん声太いもんな〜…。

とりあえず、また明日来よう。

窓を探して出て行く。






今度はときと屋。

店の裏庭にある井戸で

炭治郎くんが水を汲んでいた。


『たーんじろーくんっ』

炭「わわっ、Aさん…」


炭治郎くんは顔を近づけると

真っ赤っかになるから可愛い。


『元気？なんだか楽しそうね』

炭「ハイ！！

俺、力が強いので

力仕事とかたくさんできるし、

他の雑用も任せてもらえて楽しいです！」

『……。

三味線の練習とか、あった？

どうだった？？』

炭「あぁ、俺、額に傷があって

客が取れないって

女将さんに言われちゃいました」


化粧取られちゃったのね…。

怒っただろうな女将さん。

天元様、女将さんにあとで殺されるな。



『情報、何か入手できた？』

炭「そうだ！！

須磨さんが…！」

『須磨さん！？！？』


生きてた！？

良かった、会えたんだ…！



炭「鯉夏花魁から聞いたんですけど

須磨さん、“足抜け” していなくなった、と。

でも、

足抜けって人を隠すのにも

丁度いい口実だと思うんです」

『そんな…。

いなくなっただなんて…』

炭「それから、京極屋の女将さんが

窓から落ちて亡くなったらしくて」



鬼とどういう風に

関係があるのかは分からない。

でも、女将さんの死も

なんらかの関係があるかも。



京極屋…

善逸くんに聞いてみよう。

善逸くん、調子は…？→←天元様、大丈夫ですから。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す