師範、心の底から…。 ページ37
てことで遊郭に戻ってきちゃいました。
簪は蕾屋以外には
ありえない。
師範と元職場の敷居をまたいだ。
宇「邪魔するぜ」
『こんにちはぁー』
「あれー！A花魁ーーー」
「花魁！！お久しぶりです！」
「どうしたの花魁！」
かむろちゃんと再会できた。
事の次第を話すと
忘れ物専用の部屋を探しに行ってくれた。
数分後、
これでもかというほどの簪を
かむろちゃん達が抱えてきた。
転ばないか不安。
床に簪を広げてくれる。
「あった？花魁？」
1つ1つ見ていくも
私の探す簪はなかった。
『ない…』
宇「気にすんな。仕方ねぇよ。
悪かったなガキ共」
『ありがとうねぇ』
「いいよ花魁！」
「見つけたら、手紙を送ります！」
かむろちゃん達に別れを告げ、
屋敷に帰る。
ま「おかえりなさい！」
『はぁ………』
ま「え？？」
宇「悪いなまきを。
簪がなくてよ。
Aが地味に落ち込んでんだ」
ま「なるほど」
どうしてないんだろう…。
煉獄様に投げられて…、
そこまでしか記憶がない。
師範との婚約の証を、
私はなくしてしまった。
心の底から申し訳ない。
宇「A。ちょっと来い」
『？』
師範が部屋の襖から
ぬんっと顔を出して手招きする。
私は部屋を後にして
隣の師範の部屋に
入って行った。
修行ではなさそう。
宇「手、出せ」
手…？
両手を器のようにして
師範の元に差し出す。
宇「目つぶれ。
ド派手にいいぞ、って言うまで
閉じてろよ」
目を閉じて暗闇を見る。
手の平に
柔らかな細い物が
乗っかった。
……なにかな。
感触は布っぽくて
紐みたい。
宇「…開けていいぞ」
『…わ……！』
手の平には
髪を結うための組紐が。
これまた派手で綺麗だけど
どこかで見たことがある。
『これ、師範のじゃ…？』
師範が夏に
下ろしてる髪を結んでいた。
今でもたまに
これで結っている。
宇「大丈夫。心配すんな」
師範は懐に手を入れて
なにやら取り出した。
宇「俺もおんなじの持ってんだ」
懐から出た物は
私が絶賛貰ったばかりの組紐と
まったく同じ組紐だった。
『お揃い、ですね！
嬉しい！！
簪ももちろん大好きだったけど
師範とお揃いなら、
もっと大好き！！』
早速髪を組紐で結う。
『どうですか？似合いますか？』
宇「おう。ド派手に似合ってんよ」
心の底から大好きです。
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胡蝶しのぶ - 好きなのに恋仲になれないって、辛いですね。煉獄さんには幸せになってほしいですね！ (2020年9月21日 11時) (
レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
甘露寺蜜璃 - 宇随さん、独占欲が強くて、キュンキュンするわ！ (2020年9月21日 11時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
甘露寺蜜璃 - あの、気分を悪くされたらごめんなさい。その性的な表現がある場合、R18プラグをつけて下さい。 (2020年9月21日 11時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
蟲柱・胡蝶しのぶ - 胡桃桜風さん» まっっったく無いですね！そんな感情芽生えたことすらありません！私も寂しいです…。また、ぜひお話してください。私は明日から任務を頑張ります。 (2020年2月22日 22時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
蟲柱・胡蝶しのぶ - 愛歌さん» 多くの人が炭治郎くんたちを応援していて、とても心強いですね。みんなで支えなくては。 (2020年2月22日 22時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピノ助 | 作成日時：2020年1月23日 23時
