音柱は恋人依存症

師範、私ね。 ページ27

宇「どうだ、遊郭は」

『楽しいですよ！

昨日はお琴を練習したんです！』

宇「そうかそうか！

いいなぁ派手で！

さすがは俺の継子だ」



師範が頭を撫でてくれた。

すごく嬉しい。


こんなに誰もが羨む

かっこいい男性が

私を好いてくれてる。

愛してくれてる。


も〜、幸せっ…！



優越感に浸っていると

師範が手を止めた。




宇「…簪はどうした」



やっばい。

声が怒ってる…。



『先輩に怒られちゃって…。

新人なのに、

派手な簪はつけちゃいけないみたいです。


だから…』


宇「ほぉ〜〜〜？？？」



す、すねようとしてるぅうう。

師範分かり易すぎるッ。



懐から

簪を取り出す。


髪につけられないなら

懐にしまっておけばいい。


任務が終わるまでは

この簪を御守りにすることにした。




『ずっと、懐に入れておいては

師範、

怒っちゃいますか？？』


宇「〜〜〜〜〜〜〜！！！！！」



師範は顔を赤らめ

手で顔を覆った後に

勢いよく私に

抱きついた。






宇「お前さんは本当に…っ。


俺を煽るのが

派手に得意だよな〜。


可愛すぎるんだよ。


これじゃ地味にすねることも

できねぇよ…、なぁ？」




自分では自覚がないけど

師範が言うなら

そうなのかもしれない。


師範専用の煽り屋。


うん。


いいかも……。←




師範がグリグリと

私の首に頭を

擦り付ける。


くすぐったい…！！



宇「俺さ〜

寂しかったんだぜ？


1日もお前のこと

見てねぇとさ。

体がおかしくなっちまうんだ。



責任取って

一晩中、補給させてくれよな」




師範もおんなじ気持ちだったんだ！


嬉しい！嬉しい！！



師範、大好き！♡




むぎゅーっと

師範に負けないくらい

抱きついて

師範の大きな背中に

腕をまわす。


腕を精一杯伸ばしても

師範の背中を抱えこめなかったので

ちょっぴり残念。




『師範！！

私ね、私ね…？

すっごく寂しかったんですよ？


知らない人ばっかりだし

師範はいないし。


師範不足で死ぬかと思いました！



もう、すねてやる〜！！』


宇「うわははッ！


そうかそうか！！

いいぜ〜！

存分にすねろ！！！」



師範の胸板に

頭を擦り付ける。


2人でじゃれあって

笑った。


どちらかと言えば、

私が甘えてただけだけど。




『師範、私ね

今、すっごく楽しいです！

幸せです！！』


宇「俺もだぜ、ド派手にな！


よっしゃ、酒飲んで

一緒に寝よーぜ！」

『はーい！』

師範、私は悪くないです。→←師範、いらっしゃ〜い！！

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