54話 ページ5
｢じゃあ、またな｣
｢いろいろとありがとうございました。次会うときは……お別れの挨拶、ですかね｣
｢………フッ、派手に待っててやるよ｣
結局あれからいろいろ話していたら、すっかり日も暮れかけていた
大丈夫、といったのに宇髄さんは屋敷まで送ってくれた
隣に並んで歩いているときに宇髄さんがデカすぎて首が疲れたのは内緒
予定よりもだいぶ遅くなってしまったが、煉獄さんの任務は終わったのだろうか
なんて思いながら扉を開ける
｢ただい……｣
｢おかえり、A｣
と、中には煉獄さんが仁王立ちしていた
｢………何してるんですか？｣
ちらっと煉獄さんの後ろに目線をやれば千寿郎くんが不安そうにこちらを見つめている
｢もちろん！Aの帰りを待っていたんだ！｣
｢任務は終わったんですね、ご無事で良かったです｣
｢うむ！｣
なんの確信もないが煉獄さんは怒っている、と本能的に感じた
炭治郎みたいに鼻が利くわけでもないし、善逸みたいに音が聴こえるわけでもないのになぜそういえるか
理由は簡単
煉獄さんのオーラと表情が、怒っていますといっているからだ
なぜ怒っているのか分からない
遅くなってしまったからだろうか
｢宇髄と飯を食べに行ったそうだな｣
｢まぁ、半ば強引に｣
｢………そうか｣
すると、グイッと腕を急に引かれて気づけば煉獄さんの腕の中
突然のことすぎて少しパニックになる
｢れ、煉獄さ…｣
｢すまない、少しこのままでいさせてくれ｣
｢は、はぁ｣
背中にまわっている煉獄さんの腕の力が徐々に強くなってくる
｢う、うぅ…苦しい、です……｣
｢！す、すまない！｣
苦しいと訴えるとバッと離してくれた
危うく窒息するところだった
｢これぐらいで動揺するとは、柱として不甲斐なし！A、すまなかったな。だが、これから遅くなる時は連絡をしてくれると嬉しい｣
｢わ、分かりました｣
｢うむ！｣
さっきまでの怒りのオーラは何処へやら、いつも通りの煉獄さんに戻り行ってしまった
｢変な煉獄さん…｣
笑顔になったり怒ったりコロコロと表情が変わる人だな
そういうところが、煉獄さんの可愛らしい部分だったりするんだけどね
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向日葵(プロフ) - とうめいさん» とうめいさんコメントありがとうございます！最後まで読んで下さりありがとうございます！新作もお楽しみにです！笑 (2022年2月7日 0時) (
レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - えのきさん» えのきさんコメントありがとうございます！嬉しいお言葉…そう言っていただけて嬉しいです…。 (2022年2月7日 0時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ゆきさん» ゆきさんコメントありがとうございます！嬉しい言葉…ありがとうございます！ (2022年2月7日 0時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
とうめい - 完結おめでとうございます!!!毎日わくわくしながら最後まで読ませて頂きました！それと新作私も宇髄さんのやつがいいかな…と考えております…！新作も頑張ってください!! (2022年2月4日 19時) (レス) @page35 id: 4fdb593f0d (このIDを非表示/違反報告)
えのき(プロフ) - はじめまして。えのきといいます。トリップものが好きで、ずっと追わせていただいてました(*^^*)完結おめでとうございます！本当に素敵な作品をありがとうございました(*^^*) (2022年2月4日 15時) (レス) id: 9c3da7f4d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作成日時：2021年10月20日 23時
