35話 ページ36
「今日はありがとうございました!」
「お礼を言われるような事はしていないぞ!」
「たくさん買って貰っちゃって…全部大切に使わせていただきます」
「うむ!修行はまた明日からだ!夕飯までゆっくり休むといい!」
「はい」
買った荷物を持ち、自室へ入る
煉獄さんが選んでくれた着物や髪飾りなどがたくさんある
「これはあそこにしまって…これはここに…」
「ふふっ…これは向こうの世界に帰ったときおーちゃんに自慢できるぞ!煉獄さんとデート(という名の買い物)をしちゃったって!」
おーちゃんの反応を想像するだけでも顔がニヤニヤする
「もうこっちの世界からだいぶ経ってるんだなぁ」
「帰る方法は一向に分からないまま…型もまだ全然だし」
自分の頬をペチンと叩く
「頑張れ、私!」
買ったものを片付け終わった私はいつの間にか眠ってしまった
夢をみた
向こうの世界の夢だ
「おーちゃん!私ね、鬼滅の世界に!」
「誰?」
「……え?」
「鬼滅って何?」
「な、何言って…お父さん、お母さん!」
「ふふっ」
「ははっ」
「ねぇ、私!ここに!」
…
「!!」
ガバッと飛び起きる
「む!起こしてしまったか?」
「煉獄さん…あれ、私…」
「夕飯ができたから呼びに来たら随分うなされていてな」
「夕飯…てもうこんな時間!?すみません!」
「そうやってすぐ謝るのをやめなさい!……A?泣いているのか?」
「え?」
そこで初めて私の頬が濡れていることに気付く
「怖い夢でも見たのか?」
「……向こうの世界に帰ったんですけど、友達や家族に忘れられる夢、でした」
「………そうか」
「いろいろ不安みたいです。これからのこと、この先のこと、帰ってからのこと…すべて分からないから」
「………よし!今日はご飯を3杯は食べるぞ!」
「えぇ!?ど、どうして急に?」
「考えていても仕方ない、今俺たちに出来ることは強くなることだけだ。強くなるにはまずはしっかり食べる!Aも筋肉をつけるんだ!」
「……………」
これが煉獄さんなりの励ましのつもりなのだろうか?
でも確かに、今は強くなることしかできない
「ふふっ…そうですね!千寿郎くんの料理たくさん食べます!」
3杯食べてお腹痛くしたのは、言うまでもない
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向日葵(プロフ) - 葵さん» 葵さん、ありがとうございます!映り方は偶然なんですよ…笑嬉しい言葉!ありがとうございます!! (2021年10月23日 21時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 次の小説の移り方がとても凄かったです!それに、物語も違和感無いしとても読みやすかったです! (2021年10月23日 16時) (レス) @page50 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - イオさん» イオさん、ありがとうございます!!更新頑張ります! (2021年10月17日 21時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
イオ(プロフ) - 煉獄さんと夢主ちゃん幸せになって欲しいです😭続き楽しみにしてます!!更新頑張って下さい✨応援してます!! (2021年10月17日 15時) (レス) id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - Riiさん» いえいえ!いつ視点を変えようか迷ってました…遅くなってすみません。。 (2021年9月1日 23時) (レス) id: f6ff1cdc98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 | 作成日時:2021年7月6日 23時