炎柱が目の前にいるんですけど【煉獄杏寿郎】

27話 ページ28

その夜




夢を見た





｢俺は俺の責務を全うする！｣





トリップしてから見ることのなかった




映画での最後の戦い





｢心を燃やせ｣





最後の煉獄さんの笑顔で、ハッと目が覚める




ホコリが一切ない綺麗な天井が目に入る





｢またこの夢…こっちに来てから見ることなかったのにな｣





無限列車を見てから何回も見る夢




いつも煉獄さんの笑顔で目が覚める





｢でも、今回はちょっと違ったな…｣





というのも




今までは画面越しに見ている感じだったが、今回は私自身がその場にいるような感覚だった





｢こういうもの、トリップした影響とか？｣





遅かれ早かれいつかは今いるこの世界でも無限列車編が来る





｢今は鍛えるしかない！｣





煉獄さんが一生懸命マッサージなどをしてくれたおかげで筋肉痛はゼロ




通常通り修行が始まった




のは、良いものの





｢えっと、なんで宇髄さんがここにいるんですか？｣




｢うむ！俺だけでは気づかぬ所もあるからな！基礎的な部分は宇髄の意見も貰おうと思ったんだ！｣




｢…………なるほど｣





私よりも遥かに身長の高い宇髄さんを見上げると、パチッと目が合う





｢…………｣




｢…………｣





視線が！視線が痛すぎる！




柱合会議のときも思ったけど、生宇髄さんはちょっと怖い




いい人ってことは知ってるんだけどね？





｢よろしくお願いします｣




｢…………｣





頭を下げても反応なし！




大丈夫かな…でも、柱と仲良くなるチャンスだ




宇髄さんにも修行つけて貰えるならもっと強くなれるし！





｢始めるぞA！｣




｢はい！｣





宇髄さんは優しいから大丈夫だろうと謎の考え方をしていた私は




数分後に





｢ひぃぃぃぃぃぃぃぃ！！｣





悲鳴をあげることとなった

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