いちにち彼氏 2 [F.K]

52. 最後は辛い ページ14

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「.....わっ、」




『戻ってきた...』









事故にあって、私がその後見た場面は想像を絶するものだった。









「どう...だった？ほんとだった？」









白須の問いかけに静かに頷く。


もうなにもかもなくなっちゃえばいいと思う。
もう.....耐えきれない。









『あのね.....っ』





「うん...」





『私が経験したのは事故から１ヶ月後の時だった。確かに岸はずっと私を笑わせようと頑張ってたりしてて...それを見てる白須は辛そうだったよ、』





「そっか、風磨くんは？」





『.......』









伝えるだけで涙が出そうで...
いやもう涙が私の頬をつたってて。









『その日の夜、私が寝てると思ってお見舞いに来た...、それで...″今日で最後にするね″そう言って私の手をぎゅっと握った。』









『Aと出会って最初は別に何とも思ってなかったけど、Aを知れば知るほどどんどん好きになっててたまらなかった。すぐ拗ねるし、すぐ叩いてくるし、急に甘えてくるし...でもなんだかんだ一生懸命で俺の事めっちゃ考えてくれて。そんなAが大好きで。ずっといるって決めてた。


でも、すれ違っちゃうこと多くて大変で"別れよ"って言われた時は素直に受け止めようと思ったけど、離したくなくて引き止めた。いつ思い返してもそうして良かったって思えるよ、


赤ちゃんさ俺がゴムなくてのやつでしょ絶対、笑
Aが赤ちゃんできたって知った時少しでも嬉しいって思ってくれてたら嬉しいんだけどな。
俺はさ、たまたまAのかばんが落ちてそれでたまたま見つけちゃったんだけど...俺はめっちゃ嬉しかったよ。



これから結婚するつもりだったんだけどな、』









『それだけ言って、手を離した。でも、その後 "俺のせいでごめんな" ってずっと言ってて...最後 "俺はずっと愛してるからまってる" そう言って私の携帯とって写真とか全部決してどっか消えちゃった、』









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