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隣にはノゼルさん。
何故か正面には魔法帝、その隣に王様。
なんて恐ろしい配置なんだ。
食事会は厳かに進んでいた。
マナーは合格を貰っているので、緊張はしつつも用意された食事に舌鼓をうつ。
(これ多分王様が急に言い出した感じなのかな…)
よく見ればフエゴレオン団長達も少し離れた所に居て、目が合うと苦笑いで応えてくれた。
隣のノゼルさんに至っては、不機嫌オーラがビシバシ伝わってくる。
ノゼルさん抑えて。
あなたの目の前王様ですよ。
「にしても、王族のシルヴァ家長子が中流階級程度の娘を婚約者にするとは…余は驚いたぞ。」
静かに進んでいた食事も終わる頃、王様が口を開く。
途端に部屋の温度が2度程下がった気がした。
主に左隣を基点に。
(まさか王様相手にキレたりはしないだろうけど)
来客対応でお疲れの方々を急に呼び出して…もしくは乗り込んで？その上出てきた言葉が文句とあればそりゃ誰でも不機嫌になるだろう。
私の事は本当の事だし言われ慣れてるからいいけど。
「王よ、家柄だけで判断せずとも彼女は騎士団に所属しその力を遺憾なく発揮する存在です。サポートを得意とする彼女はきっと王族に華を添えてくれるはずですよ。」
すかさず魔法帝がフォローを入れてくれる。
大変だなぁ魔法帝。
そこへ、フエゴレオン団長やレオからも声が上がる。
「我が団でも彼女は真面目で勤勉、常に周りに気配りをしてくれています。補助・回復魔法は目立ちこそしませんが、その存在は確実に他の団員の士気と任務効率を上げており、無くてはならない存在です。」
「私もその魔法に何度も救われて功績を出してこれました！」
そこで初めて感じる違和感。
王を
だが何故、団長やレオまで進言しているのだろう。
私がここに来るまでに何かあったんだろうか。
「私もAさんならお兄様をきちんと支えてくださると思いますわ。他ならぬお兄様が望まれての事ですもの。」
「こいつだからこそ兄様はその気になったんだと思います。王の血縁とはいえ今更他の娘をと言われた所で…」
ソリドのその言葉で何となく状況を察する。
ノゼルさんが婚約すると聞いてきっとこの王様は飛んできたんだ。
ようやくその気になったならば自分の血縁を宛てがおうと。
ならば周りのこの反応も理解ができる。
ノゼルさんの冷やかな反応も。
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緋毬(プロフ) - メリアさん» 普段は隙が無さ過ぎて見れなさそうですもんね！興味深すぎます（笑 (2019年4月19日 23時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 前髪解いたらどんなノゼル兄様になるのか見てみたいですね！ (2019年4月19日 23時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - モンキッキーさん» いつもありがとうございます♪私もドキドキしながら作ってるので、これからも一緒にドキドキしてください(´∀｀*) (2019年4月14日 23時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
モンキッキー(プロフ) - とても面白いです！読むたびにドキドキさせられます！これからも更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2019年4月14日 23時) (レス) id: c0ef88c023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月14日 22時
