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フルコースな昼食を頂いている現在。
正面にはネブラ様。
「私の真似をしてみて？」
「はい。」
どうしてこうなった。
正直、人に対して冷たいイメージのあるシルヴァ家の方々なんだけど…。
ネブラ様は食事をしながら私に的確かつわかりやすいアドバイスをくださる。
…正直に言おう、お兄様の婚約者がこんな子なんてとイビられると思ってましたごめんなさい。
「どうかしたの？」
「あ、いえ。」
「元が悪くないから教えるのも楽そうね。少し安心したわ。」
「ありがとうございます。」
普通に褒めて貰えます。
完全に予想外。
「食事のマナーは問題なさそうね。とは言っても夜会は立食形式だから明日のお昼はまたそういう形で用意させましょう。食べ終わって少ししたら歩く練習をしましょうね。」
「はい。」
「…あなたは口数が少ないタイプなのかしら？」
「いえ、あの…緊張して…。」
「あら。私で緊張するならお兄様と居る時はもっと大変でしょうに。」
おかしそうに笑うネブラ様。
ええ。未だに緊張しますよ。
緊張しないのはソリドだけです、あの子は別枠。オーラ的な意味で。言わないけど。
「もしかして私にいじめられると思ってたのかしら。」
「え。」
あ、しまった。
即座に否定しないでこの反応、そうですと言ってる様なものだ。
自分の失言にあたふたと慌てていると、ネブラ様はやはりおかしそうに笑う。
「…まぁ正直な所、急にお兄様に婚約者と聞いて思う所がなかった訳では無いわ。気に食わなければ、それこそ追い出してやろうと思ってたのも事実よ。」
「……。」
でもね、とネブラ様は続ける。
「
…この恐れ多い状況は全部ノゼルさんの案なんですね。
そして知らない間に拍子抜けされていた。
「ノゼルお兄様を虜にするほどの美人なのか、野心が強いのかと思っていたらあなたが来たでしょう。ちょっと毒気を抜かれてしまったのよね。」
あ、つまり威嚇や排除する必要がない程度だったと。
平凡バンザイ。修羅場回避。
「ここであなたを王族らしく仕上げたら私の株も上がりそうだし。」
私の中の株も大上昇中です。
安心して受けれそうで嬉しいです。
「ネブラ様、3日間よろしくお願いします！」
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緋毬(プロフ) - メリアさん» 普段は隙が無さ過ぎて見れなさそうですもんね！興味深すぎます（笑 (2019年4月19日 23時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 前髪解いたらどんなノゼル兄様になるのか見てみたいですね！ (2019年4月19日 23時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - モンキッキーさん» いつもありがとうございます♪私もドキドキしながら作ってるので、これからも一緒にドキドキしてください(´∀｀*) (2019年4月14日 23時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
モンキッキー(プロフ) - とても面白いです！読むたびにドキドキさせられます！これからも更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2019年4月14日 23時) (レス) id: c0ef88c023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月14日 22時
