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「ソリドが…？」
「はい。それはもうすごい剣幕でして…。」
「わかった、すぐ行きます。」
話の内容とその行動の意味は分かっている。
だからといって正面切って暴れるか普通…。
しかし放っておく訳にもいかない。
他の人に迷惑がかかる上に団長が帰って来でもしたらもっと大事になってしまう。
深い深い溜め息を、ひとつ。
そうして私は足早にソリドが居るという拠点のすぐ外まで向かった。
「遅ぇ!!!! 」
私を見つけるとすぐにそう怒鳴るソリド。
すぐ側では対応していたであろう若い団員が涙目で怯えていた。
(王族であるこの俺を待たせるなんて、とか何とか言ってキレまくったんだろうなぁ…)
何となく状況を察した私はその子にジェスチャーで謝り、ソリドに向き直る。
…なんでこの子は早朝からこんなに元気なんだ…。
前に来たのもほぼ朝一じゃなかったっけ。
「話は聞くから場所変えたいな、中はちょっとアレだからどこかでお茶しませんか。」
「はっ、いい覚悟じゃねぇか。今日はとことん尋問してやるからな!! 」
「尋問て…私は犯罪者かい…。」
激おこソリドくんを連れて拠点近くのお店へ入る。
幸いまだ早朝なので人も少なく、迷惑を掛けることもなさそうだ。
…多分。
なるべく奥まった人の居ない席にかけて、ひとまずコーヒーを2つ注文する。
その間もソリドはこちらを思い切り睨んでる。こわい。
「…何となく予想は出来てるんだけど…話って？」
「この間はおまえが熱なんか出してたから結局聞けずじまいだったけどな、兄様と婚約とはどういう事だよ！？前に聞いた時はまだ婚約予定ぐらいの感じだったのに今朝次の夜会で兄様との婚約発表するだァ！？説明しやがれ!! 」
「あ、やっぱり夜会で発表なんだ。お知らせありがとうね！」
「そうじゃねぇ!!! 」
「あんまり怒ると若いのに血管ブチ切れちゃうよソリドくん。ほらコーヒー持ってきてくれたお店の人も怯えちゃってる。お姉さん、ここ置いといてください。」
「聞けよ!!! 」
本当に朝から元気そうで何よりだが、少し声のトーンを落として欲しい。
ここは喫茶店でお互いにローブも羽織っている。
おまけにその容姿で兄様兄様と連呼すると、どなたのことかバレバレだろうに。
「先日、シルヴァ邸へお呼ばれされて改めて正式にお返事しておきました。それだけ。」
内容を簡潔に伝えると、怒りでなのか動揺でなのか口を2.3度パクパクさせるソリド。
金魚みたいだと思ったことは言わないでおこう。
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緋毬(プロフ) - メリアさん» 普段は隙が無さ過ぎて見れなさそうですもんね！興味深すぎます（笑 (2019年4月19日 23時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 前髪解いたらどんなノゼル兄様になるのか見てみたいですね！ (2019年4月19日 23時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - モンキッキーさん» いつもありがとうございます♪私もドキドキしながら作ってるので、これからも一緒にドキドキしてください(´∀｀*) (2019年4月14日 23時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
モンキッキー(プロフ) - とても面白いです！読むたびにドキドキさせられます！これからも更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2019年4月14日 23時) (レス) id: c0ef88c023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月14日 22時
