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「……まぁ、そう気を落とすな。どちらであれ、嫌がるものを強引に進めはせんだろう。」
見るからに肩を落としていたのだろう。
団長の腕が伸びてきて、ポンポンと優しく頭を撫でられる。
男前すぎます団長。
せめて団長かレオならば話は早かったのに。
「……うん、そうですよね。キルシュさんならまだ話しやすいし、ソリドでもよく任務で顔合わせてるからきっと大丈夫大丈夫…。」
「だから先に兄上と婚姻を結べば他に手は出されんと言うのに。」
団長に突っ込まれたマフィンを食べ終えたレオが恨めしげにそう呟く。
途端《ずごしっ‼》とえげつない音を立ててレオの頭が沈んだ。
本日もチョップが光ってます団長。
「…ゴホン。ところで、その候補にあやつは入ってないのか？」
「あやつ……？」
「ノゼルだ。ヤツもシルヴァ家の子息だというのに名が上がらなかったから気になってな。」
「え。いやいやいや無いです無いです。お忙しいでしょうし仮に話がいってたとしても本人が絶対断ると思いますし！即座に！叔父さんはともかく私は中流階級ですし‼」
ん？それならソリドも同じか？
となるともしかして相手はキルシュさんか！
兎にも角にもノゼル団長は絶対有り得ないだろう。
「ハハハッ‼Aはノゼルが苦手らしい！」
「に、苦手というか恐れ多いというか！近寄りがたいというか、取っ付きにくくて…時々お会いした時に少し話はしますが、正直よくわかりません。」
「ならば尚の事！兄上と婚姻を…、《ずごしっ》
レオが懲りない。
あんなに連続でチョップ食らって大丈夫かな、さっきも床に突っ込んでたし…レオの頭の耐久力が…。
気が気でなくてチラチラとレオの方を見ていると、団長がふいに私に問うた。
「しかし…おまえは誰か想い人はおらんのか？それこそ絶好の断る口実になるだろうに。」
「えー…この流れで聞きます？居たら悩んでないですし、叔父さんにもこんな話持ち込ませませんよ…。」
「なるほどな。では当初の予定通り当日に本人と話すしか無いだろうな。それまでに当たりを付けて話をするのは…」
「どちらも口が軽そうなんで間違ったが最後、翌日には王貴界中に広まりそうです。」
「賢明な判断だ。」
優しく笑った団長に再び頭を撫でられ、明後日の事を憂いながらも話を終えて家に戻るのだった。
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緋毬(プロフ) - まゆさん» 感想ありがとうございます！今の所いい勝負なのでまだどっちに転ぶかわかりませんね…（笑）私も書いてて楽しいです(*´艸｀*) (2019年4月7日 17時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして！私はフエゴレオン様が大好きなので、ぜひそっちとまとまって欲しいです。あぁ……でも嫉妬するフエゴレオン様も見てみたい……(///∇///)ゞ (2019年4月7日 14時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございますヾ(*´∇`*)ﾉ頑張ります！ (2019年4月4日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプ - 面白かったよ (2019年4月4日 16時) (レス) id: ea5f79410c (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございます、今の所いい具合に進められているので、頑張って走ります(*`･ω･)ゞ (2019年4月4日 9時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年3月31日 23時
