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騒がしかったのは、突如として足を踏み入れた別の団のソリドを止めようとして掛けられていた声によるものだった。
いやそりゃ止められるよ。何やってんだコイツ。
「ソリド……。」
「王族たるこの俺を、他の奴らが止められる訳がないだろ！」
出たよ王族様。
そして何で王族の次男連中はノックもせずに突っ込んでくるんだ。
狙ったのかと思う程、見られて困る…訳では無いけど、微妙な雰囲気になるような時ばかり。
ふん、とふんぞり返るソリドは「貴様…ノゼル兄様いうものがありながら…‼ 」と散々暴れてくれた後である。
レオと私で対抗しつつ説得してようやく落ち着いた所だ。
その時のレオの「入室前にノックをせんか！」には全力でツッコんだ。心の中で。
「しかし熱だァ？そんなもんで寝込むような繊細なもんでもねーだろ。」
相変わらず口悪いな…。
幾度となく任務で同じになる事があり、王族敬うべしを擦り込まれている私も初めはそれなりの対応をしていたが、口の悪さと絶妙な小物感についつい軽んじたような態度を取ってしまい…そうしてる内、ソリドの方がそれに慣れた。笑った。
「にしても、別の団に押し入るみたいな事したらマズいよソリド。それこそノゼル団長に迷惑かかっちゃう。」
「父上からノゼル兄様の婚約の話を聞かされて何とか相手を聞き出して居ても立ってもいられなかったんだよ！何でオマエ⁉ 接点どこだよ！」
「あはは…。」
ブラコンめ。
口元まで出かかったその言葉を何とか発さず飲み込んだ。
それにしても…意図に反してこれはまた噂が回るパターンなんだろうな。
もはや正面きって断るという術を無くした私は熱のせいで起こっていた頭痛が、更に強くなった気がした。
「あー…、今日は帰るわ。」
「え？」
「何かおまえ大人しくて気持ち悪い。さっさと治せ。」
つまり、ソリドなりに気を遣ってくれたと。
そんな事できるようになったんだ！成長したねソリド！
魔導書全開、全力の追いかけっこが始まるから絶対言わないけど。
足には自信あるけど今やったら多分死ぬ。
「あ、外まで送るよ。また周りがざわつくだろうし。」
「は？俺が気にするとでも？寝てろバカ。」
「では俺が送ろう！それならば問題ないだろう？」
食器を厨房へ返しに行っていたレオが丁度良く戻ってきた。
ソリドは不服そうな顔をしたものの、フンと鼻を鳴らしたに留まったので文句は無いようだ。
二人は連れ立って部屋を出ていき、ようやく静かになった。
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緋毬(プロフ) - まゆさん» 感想ありがとうございます！今の所いい勝負なのでまだどっちに転ぶかわかりませんね…（笑）私も書いてて楽しいです(*´艸｀*) (2019年4月7日 17時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして！私はフエゴレオン様が大好きなので、ぜひそっちとまとまって欲しいです。あぁ……でも嫉妬するフエゴレオン様も見てみたい……(///∇///)ゞ (2019年4月7日 14時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございますヾ(*´∇`*)ﾉ頑張ります！ (2019年4月4日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプ - 面白かったよ (2019年4月4日 16時) (レス) id: ea5f79410c (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございます、今の所いい具合に進められているので、頑張って走ります(*`･ω･)ゞ (2019年4月4日 9時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年3月31日 23時
