兄弟の受難 ページ31
「Aーーーーー!!!!!!!」
紅蓮の獅子王団拠点。
ノゼルさんに無事わがままを聞いてもらえた私は、叔父さんと叔母さんに伝えて家を後にした。
その足で帰ってきて朝まで自室で寝ていたのだが…。
「Aー!!! おらぬかっっ!? Aーーー!!!!」
ビリビリと窓ガラスが震えている。
あの子の喉どうなってんの。
その声は、どんどんこちらへ来ているようだ。
え、居留守使っていいかな？こわい。
ーダンダンダンダン‼
扉を叩き割る気なのかと思う程の勢いでノック？連打？される。
レオくん本職の取り立ての方ですか？
「A!!! おらんのか⁉」
「あー…帰ってますよぉ…。」
「開けるぞ!!!」
「ちょっ、待って待ってダメ！」
静止も虚しく凄まじい勢いで扉が開かれる。
しまった、夜遅くに帰って来たから鍵かけ忘れてた。
反省も既に遅く、思いきり寝起きの姿を晒すこととなってしまった。
「A‼ すぐに兄上の元へ行くぞ！」
「レオ、ちょ、ストップストップ！」
「何をのんきな事を‼ すぐに行かねばならんという……に…………。」
はた。とレオの動きが止まった。
視線は私。
引っ掴まれた手が痛い。
「な、な、なな、な………。」
ボボボっとレオの顔が一気に赤へと染まる。
発火するんじゃないかな火属性なだけに、と観察していたが次の瞬間、耳に大打撃が与えられた。
「なんて格好をしておるのだァァ!!!!!!」
「急に開けるからでしょーっっ⁉」
夜中に戻ってきた私は疲れ果てており、肌の手入れだけをしてワンピースを脱ぎ横になった。
つまり、丈が長めのドレスインナー姿である。
一見サテン地の白いワンピースにも見えるが、何というか………生地そのものが大変、薄い。
肌が透けるほどの薄さである。
純真無垢なレオくん真っ赤。
私もつられて顔真っ赤。
勢いを失ったレオは、外で待ってると言い部屋を出て行った。
サクッと着替え、手早く身支度を整える。
何だろう…レオと急ぎの任務かな？
魔導書をホルダーにセットし、部屋を出た。
「お待たせ！………レオ？」
「あ、あぁ…A、その、すまなかった…。」
しょぼん。
レオよ、今私には垂れた耳と尻尾が見える気がするぞ…。
「事故事故、気にしてないよ！ほら団長の所へ行くんじゃないの？」
「ハッ！そうであった…!!!Aよ、俺と兄上の前できっちりと説明して貰うからな‼」
「え？」
何でも顔に出るレオ。
そこには不服だ、と書いてある。
私、何かしたっけ…。
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緋毬(プロフ) - まゆさん» 感想ありがとうございます！今の所いい勝負なのでまだどっちに転ぶかわかりませんね…（笑）私も書いてて楽しいです(*´艸｀*) (2019年4月7日 17時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして！私はフエゴレオン様が大好きなので、ぜひそっちとまとまって欲しいです。あぁ……でも嫉妬するフエゴレオン様も見てみたい……(///∇///)ゞ (2019年4月7日 14時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございますヾ(*´∇`*)ﾉ頑張ります！ (2019年4月4日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプ - 面白かったよ (2019年4月4日 16時) (レス) id: ea5f79410c (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございます、今の所いい具合に進められているので、頑張って走ります(*`･ω･)ゞ (2019年4月4日 9時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年3月31日 23時
