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それ以後も時々会う事や話す事があり、親しいとまでいかなくとも抵抗感はなくなっていた。
とはいえ別の団では月に数度顔を合わせれば多い方だ。
そんな時に飛び込んできた父上からの話は、少しばかり興味が芽生えていた私に丁度いいタイミングだったのだ。
一度ゆっくり相対してみたいと思っていた。
仕事を早々に片付けて街へ出る。
家にある服はどれもしっくり来なかったので仕方なく店へと足を向け、選ぶ。
妥当と思うものを見つけ、包ませている間にもう一人来客があった。
(あれは………。)
明日に会うはずの彼女だった。
並べられた服を手にとっては戻し、手にとっては戻す。
それは私服にしては質がよく、パーティーにしては大人しすぎる衣装。
もしかしてそれは、明日の。
「おい。」
気付けば、声を掛けていた。
そして私はAに似合うであろう服や小物を見立てた。
自分にちなんだ銀の装飾を入れたのは…偶然だ。
Aが自分の見立てた装飾でどう光るのか。
この場で見たくもあったが楽しみはとっておこう。
支払いを済ませて天を仰ぐ。
大きな鳥が優雅に大空を駈けていた。
そして当日。
用意した部屋へ向かい、扉が開く。
中に入れば別人かと見紛うAが。
口から出た感想は、ほぼ無意識に近いものだった。
驚いたような彼女はそのまま黙って席に着く。
話すように声を掛けても出てくるのは何故か他の男の名ばかり。
こいつは今がどういう状況なのか理解していないのだろうか。
苦言を呈すと黙り込んでしまう。
聡いというのも、扱いづらいものだ。
(しかし、見事に変わったな…。)
自分が選んだ服を相手が纏ってるというのは、存外気分がいいものだ。
運ばれてくる料理を食べ進めながらAとの会話を楽しむ。
食後の甘味とコーヒーが運ばれてきたタイミングで、彼女は言いづらそうに声を掛けてくる。
聞けばまだ結婚はしたくないので断ってほしいという内容だった。
(そうだな、一度や二度の食事で決めてしまうのも早計か…？)
申し訳なさそうにする彼女の望みを快諾し、代わりに一つ、申し出る。
呼びづらそうに応えるAに満足し、その日は別れた。
そして父上に報告する。
結婚を決めるには早急すぎる事
しかし、ゆくゆくはその意がある事
今までに無く前向きな反応だったのが意外だったのか始終驚いていた父から、ある提案をされる。
なら婚約という事にして時間をかけ準備していけばいい、と。
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緋毬(プロフ) - まゆさん» 感想ありがとうございます！今の所いい勝負なのでまだどっちに転ぶかわかりませんね…（笑）私も書いてて楽しいです(*´艸｀*) (2019年4月7日 17時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして！私はフエゴレオン様が大好きなので、ぜひそっちとまとまって欲しいです。あぁ……でも嫉妬するフエゴレオン様も見てみたい……(///∇///)ゞ (2019年4月7日 14時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございますヾ(*´∇`*)ﾉ頑張ります！ (2019年4月4日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプ - 面白かったよ (2019年4月4日 16時) (レス) id: ea5f79410c (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございます、今の所いい具合に進められているので、頑張って走ります(*`･ω･)ゞ (2019年4月4日 9時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年3月31日 23時
