【歌い手】都市伝説系歌い手７。【男性声優】

｛３２２｝side：うらたぬき ページ49

鳥肌が、止まらない。

Aさんが、歌い手として･･･俺の憧れてる犬派さんが。
俺の歌を歌ってくれてる。




うらた「(ってか歌い始めの直前目が合った絶対合ったにこって微笑まれたうわあかっこいいてかえろい反則だろあんなの絶対Aさん性別間違えてるって男の俺よりも色気あるしかっこいいしマジでなんなんだよ･･･っ)」




喉の奥から込み上げてくる感情を、どう言葉で言い表せばいいのか解らない。


快感？
高揚感？
感動？
衝撃？

･･･そんな言葉たちが、ぐるぐると俺の中で渦巻いていく。




A『もっともっとその声で啼きなよ･･･淫乱だねぇ』




ゾワリ。

また、一際(ひときわ)強い鳥肌が俺の全身を駆け巡った。


･･･やばい。
物販で買ったMere×××の十字型ペンライトを持つ手に、ぐっと力が入る。
連番の隣に居る坂田も「はゎぁ･･･」と頬を染めているように見える。わかる。

始終色気の詰まった犬派さんのPinkは、子わんこには刺激が強いのなんのって。
その次に流れてきたのは独特な重低音。

後ろの上の方に設置されてる中央ディスプレイに映し出されたのは･･･。




うらた「アウター、」

坂田「サイエンス･･･！」




元のＭＶの黒コノハが、イラストVer.の犬派さんになってる。うわやば･･･。

映像に目を向けてた隙にステージの犬派さんが居なくなっていて、でもすぐに出て来る。


中央ディスプレイから少し離れた位置に設置してある左右のディスプレイに、犬派さんが映し出される。衣装チェンジだ。
さっきまではちょいえろ和装だったのが、今度はがっつりえろ衣装になっている。

グレーのヘソ出しインナー。
その上に黒のジャケット。黒の革手袋。(えろい)
腰の右には白いダメージが入ってるストール。黒の左足に白いペンキをぶちまけたようなペイントスキニー。黒のブーツ。
首からはメタルのMere×××公式マークが黒紐ネックレスとして提げられている。




A『​────ようこそ、我が胎内へ･･･』




ニィｨ、とイラストVer.と同じように･･･と言うかステージの一番前の台に右足を立ててその上に右腕を置いて腰掛けて再現する犬派さん。なんでもないように、でもどこか闇を彷彿とさせる風にセリフを吐き捨てた。

その右頬にはインクが垂れたようなMere×××公式マークをペイントしてる。
髪の左半分は黒のヘアピンをクロスさせるようにして付けて上げてる。

か、っ･･･かっけえ･･･！！

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