逃げた理由。 ページ7
「･･･無事だったようだな」
『あ、乙狩くん』
赤髪さんに俵かつぎされて取り敢えず教室に連れて来てもらった。その道中、さっきのドリフェスは非公式のＢ１だから生徒会に見つかれば即中断されて反省文＆罰金支払＆副会長さんの説教だと聞かされた。
ははあ、なるほど。だからみんな逃げたのか。
そんなこんなで１-Ａに到着。
手前の廊下で下ろしてもらって、赤髪さんは去って行った。･･･うん、何気にカッコいいぞ。
そして教室に入れば、窓際の席に座っていた乙狩くんに声をかけられた。
『同じクラスだったんだ？』
「ああ、そのようだな･･･。
席、隣だぞ」
『ん、そなの？
･･･あ、ほんとだ。スクバ持って来てくれたんだ？』
「クラス表を確認したらお前も１-Ａだと解ってな･･･それも俺の隣の席だったから驚いた」
『はは、そりゃ驚くよね･･･。
大神くんはＢって言ってたし』
「ああ。
･･･さっきは本当にすまなかったな、成り行きとは言え理由も目的もお前に伝えずにステージに上がらせてしまった」
『あー、まあそりゃビックリしたけど･･･。でも、赤髪先輩の歌をあんなに近くで聞けたしプラマイゼロって感じかな。過ぎた事だし、気にしないで？』
「･･･ふ、そうか。それならば良いが･･･。
陽響は、どこかの養成所にでも通っていたのか？」
『んや、なんて言うか･･･家庭的事情で鍛えられた』
「家庭的事情？」
『あー、要するに独学』
「独学･･･それであそこまでの歌唱力か。凄いな」
がらっ
「みんなっ、おはよう〜！
えーと、Ｂには居なかったから･･････あっ、見つけた！」
机の上に置かれてたスクバを机の横のフックにかけて、乙狩くんと喋る。落ち着いた彼は思ったよりも話しやすいようだ。
そんな時、勢いよくドアが開けられる。
そしてこれまた元気な挨拶。うん、清々しいくらいに注目を浴びるオレンジ色の髪の男子。私と乙狩くんも例外ではなく、彼に目を向けた。
その男子は、私を見つけるなりダダダと走ってきて私の右手をガシッと掴んだ。･･･えええ。
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暇犬(プロフ) - 仁兎なずなさん、こちらでのストーリー上、主人公が入学するところから始まってるので、原作での二年生イコール一年生ですよー (2015年11月25日 16時) (
レス) id: f488a6118f (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 探してみました…やっぱり2年生でした。(付け足し)アドニス君は陸上部に入っています。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 多分アドニス君は2年生だったきがする…探してみます。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇犬
| 作成日時：2015年11月10日 20時
