挨拶回り終了。 ページ25
紅い双眸にジッと５秒間くらい見つめられた後、今度は朔間さんがきょとんとした。
「･･････くっくっく、もっと慌てふためく姿を見たかったのじゃが･･･まあよしとしようかの」
『慌てふためいてたらどーするつもりだったんですか･･･』
「ん？
･･･そうじゃのう、このままおぬしの首筋に我輩のキバを突き立てておったかもしれぬのう･･･」
『本当に噛み付いたら嫌いになっちゃいますよ？』
「む･･･それは困るのう」
朔間さんはしぶしぶ私を解放した。
後ろに居る大神くんは露骨に朔間さんを睨んでる。わー、やっぱ仲悪いなあ。
乙狩くんは表情で謝ってるし、羽風さんは面白そうにこっちを見てる。
･･･わー、個性豊かだなUNDEAD。
『･･･気を取り直して。
それじゃ、私はこれで失礼しますね。もし何か急用あったら･･･この連絡先にお願いします』
「おっ、コレってセツナくんのメアドと携番？」
『念の為に言っときますけど、イタ電とか迷惑メールとかはナシにしてくださいね。では、また明日』
私の連絡先を書いたメモを羽風さんに渡して改めてそう伝えて、私は今度こそ軽音部の部室を後にした。
これで５つ。各ユニットに顔出しは取り敢えず終わった。
どのユニットもそれぞれ色んな持ち味があったみたいだし、よかったよかった。ユニットだけじゃなくて個人個人の個性もバラバラで、まあ色んな意味でプロデュースのし甲斐があるなって思えた。
『、っと･･･そうだ。
帰る前にユニット登録して行かないと』
ユニットで思い出した。
さがみん先生の話だと、書いたら職員室に居る先生の誰かに提出するんだったよね。
本校舎の玄関で靴を履き替えた所で、私はスクバから朝貰った結成申請書を取り出した。
座る所を探すとちょうど噴水が目に付いた。
噴水の周りはロータリーになっていていい感じに座りやすそうな高さの囲みだし、天気もいいからあそこで書こっと。
『えーと、ユニット名と･･････。
こっちにユニットのメンバー構成、と』
ボールペンで書き込んでいく。
メンバー構成って言っても私はソロで活動するんだからリーダーの欄に自分の名前を書くだけなんだけど。
『･･･これでよし、と。
後はこれを出して帰ろ』
「おつかれさまです〜♪」
『･･･、っわ！？』
いきなり不意に聞こえた声に、条件反射でビクッと肩を揺らした。
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暇犬(プロフ) - 仁兎なずなさん、こちらでのストーリー上、主人公が入学するところから始まってるので、原作での二年生イコール一年生ですよー (2015年11月25日 16時) (
レス) id: f488a6118f (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 探してみました…やっぱり2年生でした。(付け足し)アドニス君は陸上部に入っています。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 多分アドニス君は2年生だったきがする…探してみます。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇犬
| 作成日時：2015年11月10日 20時
