ゼロ距離。 ページ24
「ふふ･･･朔間さんにそこまで言わせるなんて、聞いてみたかったなあ」
「･･･そう思うなら、デートは控えるようにしてくださいよ。･･･あいつらもああ言っていたが、俺も良かったと思うぞ」
「はっ、まあ愚民にしてはいい方だったぜ。
俺様が出てればもっと熱い戦いになってたけどな」
「仕方が無かろう、今朝のＢ１に我輩達が揃いも揃って不調であったり不在であったり･･･遅刻者までも居ったのじゃからなあ」
「、ぐ･･････ちっ･･･」
『(遅刻したんだ･･･)
･･･と言う事は、やっぱり乙狩くん左脚痛めてたんだね』
「･･･気づいていたのか？」
『なんとなく、ね。
歩く時微妙に左脚庇ってるっぽかったから』
「ほう･･･中々の洞察力じゃな。
アドニスくんからはおぬしの歌唱力は独学と聞いたが･･･どのようにして学んだのか聞いてもいいかのう？」
『あー･･･まあ、トップシークレットで。
私としてはちょっとした黒歴史なので･･･』
「黒歴史？
え、なにそれ気になるなぁ･･･」
『聞かれても教えませんよ。
･･･それじゃ、私はこれで失礼しますね』
「む･･･なんじゃ、もう行ってしまうのかえ？」
さっきも羽風さんに同じ事聞かれたっけな･･･。
『明日曇りとかだったら顔出しますよ、レッスン』と言い残して立ち去ろうとした、はずだった。
がし、
けど、朔間さんに右腕を掴まれて立ち去れなかった。
『･･･朔間さん？？』
「いやなに、忙しいのは知っておるよ。
少し確認したい事がある故な？」
『確認したい事？』
「うむ、では･･･」
ぐい、
す･･･
『、え』
何を確認するのかな、と思ってると朔間さんは私を引き寄せて首元に顔を近づけてきた。
いやこれどんな展開･･･？
そうこう思ってる内に朔間さんはスンスンと匂いを嗅いできた。うっわ、何だこれ物理的に距離近すぎだ･･･！
「･･･ふむ･･････甘く、そそられる香りがするのう･･･。これならばあるいは･･････」
「って、何してんだよテメ〜は･･･！？」
「･･･朔間先輩。あまりからかってやらないでくれ、陽響はこの学院で唯一のプロデューサーなんだ」
「と言うか、セツナくんも抵抗しなきゃダメでしょ。そのままだと食べられちゃうよ？」
『え？
･･･あー、本気だったんですか？』
てっきり冗談とかからかわれてるのかとばかり思ってたものだから、朔間さんをきょとんと見た。
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暇犬(プロフ) - 仁兎なずなさん、こちらでのストーリー上、主人公が入学するところから始まってるので、原作での二年生イコール一年生ですよー (2015年11月25日 16時) (
レス) id: f488a6118f (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 探してみました…やっぱり2年生でした。(付け足し)アドニス君は陸上部に入っています。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 多分アドニス君は2年生だったきがする…探してみます。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇犬
| 作成日時：2015年11月10日 20時
