fine。 ページ18
「ふむ・・・任されてしまいましたね。
では取り敢えず我が演劇部の部室へ向かいましょうか」
『取り敢えず演劇部の部室に向かいませんので意味深な笑顔を浮かべないでくれますか』
「ふふふ、つれないですねぇ・・・貴方でしたら女王様の衣装もよく似合いますよ・・・!」
『いや着ませんってば。
・・・と、言うかアイドル科・・・ですよね?』
「ふっふっふ・・・ええ、何を隠そう私は演劇部の部長でもあり美しきfineのメンバーでもあるのです!」
『ふぃーね、ですね。
私は1-Aの陽響セツナです』
「やはりそうでしたか。可愛らしくもあり謎に包まれたその風貌、噂に違わぬ存在ですね特待生さん・・・!
私は2-Aの日々樹(ひびき)渉(わたる)です」
『そうですか、じゃあ先輩なんですね。
今からユニットのレッスンですか?』
「いえいえ、私はこれから演劇部の部室にて衣装制作ですよ。レッスンは英智の都合により中止になってしまいましたので・・・」
『英智・・・?』
「おや、生徒会長の名前ですよ?
天祥院(てんしょういん)英智(えいち)・・・名前くらいは聞き存じていますでしょう」
そう言われても、知らないものは知らない。
私が首を横に振ると、マジかこいつみたいな目で見られた。
次いで哀れむような目で見られて、fineのもう一人のメンバー伏見(ふしみ)弓弦(ゆづる)くんとやらも教えてくれた。
・・・うーん、悪い人ではなさそうだ。
会えなかったけど、メンバー構成も知れた事だし次のユニットを見に行こうかな・・・と思った時だった。
「おや、もう行ってしまうのですか?
では出会いを祝して記念撮影を・・・」
『しませんてば・・・。
てか、私・・・男ですよ?
それなのにさっきメイド服とかチアガール服とか・・・』
「ふっふっふ・・・何を言いますか。
その顔立ちと先程測った体格、女装せずして何をすると言うのですか!」
『何もしません。
連絡先の交換とかならいいですよ?』
悪い人じゃないとは思うんだけど、なんとなく面倒くさいな。日々樹さん。
私がそう聞けば、二つ返事で連絡先を教えてくれた。どうにかこうにか日々樹さんと分かれて、私はまた廊下を歩く。
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暇犬(プロフ) - 仁兎なずなさん、こちらでのストーリー上、主人公が入学するところから始まってるので、原作での二年生イコール一年生ですよー (2015年11月25日 16時) (レス) id: f488a6118f (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 探してみました…やっぱり2年生でした。(付け足し)アドニス君は陸上部に入っています。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 多分アドニス君は2年生だったきがする…探してみます。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇犬 | 作成日時:2015年11月10日 20時