紅月。 ページ16
「では、今朝方Ｂ１で最後に歌っていたと言うのは陽響殿であったか･･･」
『ははは･･･非公式とかアイドル科のルールとかよく解ってなかったからね。でもそのおかげで鬼龍さんの歌を間近で聞けたし･･･ある意味得したかなーと思ってるよ』
「うむ、何事も前向きが一番。
我は入学式で聞けなかったが･･･次のどりふぇすで是非とも聞いてみたいものだ」
しみじみと言われ、純粋な子だなーと思った。
話を聞くところによると、腰の右側に帯刀してるこの長髪の男子は１-Ｂの神崎(かんざき)颯馬(そうま)くんと言うらしい。何と言うか、まあ･･･喋り方と外見から見て解るように武士を重んじている。
「ふん･･･入学したばかりで右も左も解らなければ仕方の無い事だ。俺もまさか、登校初日で行われているとは思っても見なかったからな･･･。
どこぞの知っているのに尚実行した輩よりはマシだろう」
「へいへい、そのどこぞの知っているのに尚実行した輩で悪かったな･･･。
･･･だが、よくあの生徒会長が許したな」
「･･････許しただけでは無い。
これから先、陽響のプロデュース力を養成する為にも無用なＢ１以外は認可するらしい」
「なんと･･･！
では陽響殿、さっそく次のどりふぇすの手続きを･･･っ」
「無用なＢ１以外は、と言ったばかりだろう。
待ちきれないのはお前の表情から見て解るが、少しは落ち着け。神崎」
「む、むう･･･心得た･･･」
『あはは、神崎くんドンマイ。
っと、そろそろユニットの事を聞いてもいいですか？』
「ああ、構わねえぜ」
「･･･俺達３人は、紅月と言うユニットを組んでいる」
『あかつき？』
「紅に、月で紅月だ。
この夢ノ咲学院の中では唯一の和風ユニットで、伝統芸能を重んじている」
ふむふむ、と三人のユニット名を生徒手帳に書いていく。
この和室にリフォームされた図書館の個室と言い、どうやら和風ユニットなのは間違いなさそうだ。
『･･･これでよし、と。
今日は取り敢えず挨拶回りだけですけど、なるべくレッスンにも顔を出せるようにしますね』
「おいおい、プロデュースだけじゃなくソロユニットとしても活動するんだろ？
大丈夫なのかよ」
あ、それもそうか･･･とどうしようか考えていると、蓮巳さんが茶箪笥の引き出しの一つから用紙を取り出してサラサラと何かを書き始めた。
なんだろうと見ていると、「俺の連絡先だ」と渡してくれた。
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暇犬(プロフ) - 仁兎なずなさん、こちらでのストーリー上、主人公が入学するところから始まってるので、原作での二年生イコール一年生ですよー (2015年11月25日 16時) (
レス) id: f488a6118f (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 探してみました…やっぱり2年生でした。(付け足し)アドニス君は陸上部に入っています。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 多分アドニス君は2年生だったきがする…探してみます。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇犬
| 作成日時：2015年11月10日 20時
