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肩まである黒と灰色の髪。無駄に日焼けしていない肌。右頬には六角形の鱗らしき模様。首元には虹七色にグラデーションした綺麗な
胸と両腕には黒い包帯。右腿までと左足首まである紺色のスラックス。腰には黒い羽根。黒いブーツ。
腰の後ろからは同じく黒の尻尾。
伏せていた澄んだ空色の瞳を開いて、竜だった青年は尻尾で捕らえていたまふまふをゆっくりと地面に降ろして解放した。
すぐさまそらるが駆け寄る。
まふまふを抱き起こすと、すぅっと本来の白髪と白い羽へと戻っていく。
そらる「まふっ!」
まふ「・・・ぅ、・・・あ・・・れ・・・?
痛くない・・・」
そらる「は、?
そんな訳ないだろ・・・お前今、腹を・・・」
と、そらるがさっきまふまふが腹を突かれた個所に目を向ける。
しかし、確かに貫かれたと思われた傷はおろか血すら出ていなかった。
そこへnqrseがフラフラしながらも飛んできた。
nqrse「え、本当になんともないの・・・?」
まふ「うん。
むしろ・・・さっきまでのダメージが、消えてる・・・」
nqrse「・・・・・・本当に体力が元に戻ってる・・・それにさっきまでの闇が・・・。・・・これ、あんたが?」
「そっちも回復魔法を使えるんだな。
俺は君らよりは魔力許容がハイスペックで、魔力自体もチートでね。この白髪くんに光を注いで膨れてた闇を弾いたんだ。
消すことは簡単だけど、今回の場合消すだけじゃ意味が無えんだよ。
・・・魔族が闇に負けるその原因の多くは・・・」
一度言葉を区切って、青年は「大事な存在の消失」と言いながらそらるの横に居るまふまふを見た。
大事な存在、と言う言葉にまふまふはビクッと肩を揺らした。
その言葉を聞いた他の面々も、次第に集まってきた。
まふ「・・・・・・っ、いろは・・・ぽてと・・・・・・」
志麻「いろは、ぽてと・・・って・・・」
うらた「じゃあやっぱり、まふが世界征服しようとしたり世界を壊そうとしてたのって・・・」
そらる「・・・まふに恨みを持ってた光側の人間達にあの二匹が誘拐されたんだ。それで尋問したら樹海のルフ達に喰わせたとか言ってて・・・」
Eve「・・・ルフは、魔力を持ってない動植物を喰べる習性があるから・・・」
ゆったりと、言いづらそうに仮面君Eveが告げた言葉にその場に居た誰もがまふまふにどんな言葉をかければ良いのか解らなかった。
・・・ただ一人を除いては。
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2020年1月18日 19時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
てと(サキュ)@坂田家 - ひきフェスのメンバー総出演はすっごい嬉しいです!お話もすごく面白かったです!更新頑張ってください!! (2019年6月22日 16時) (レス) id: 2ea512179a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇犬 | 作成日時:2019年6月16日 0時