ボカロ系歌い手。【歌い手】

〔１１〕 ページ12

side：９６猫

３人に言ってから電話に出る。

念の為に３人から離れて部屋の隅で。




９６猫「もしもしはっk『く、くく･･･く、ぅちゃ･･･っ！』･･････え、はっきゅんどした？」




電話口の向こうから、パニックになってるようなはっきゅんの声が聞こえた。
不謹慎だけど「ぅちゃ」って可愛いなおい。




A『今、わた･･･っ私の家の前･･･！
お、とこの人･･･倒れてて･･･、！』

９６猫「ストーカーか。トドメ刺していいよ」

A『そんな物騒な事言っちゃダメでしょ･･･っ』

９６猫「はっきゅん、１回めって叱ってくれるかい()」

A『え？
･･･めっ』

９６猫「ﾄﾞｽｯ)っ･･････」

まふ「今なんか天使が「めっ」て言った声が聞こえたんですけど」

センラ「センラも聞こえた。
てか、え･･･もしかして９６ちゃん、今話してるん･･･」




おっと、長話すると危険･･･。

てか、は？
はっきゅんの家の前で男倒れてる？？




９６猫「あー、わかった。
すぐ帰るね。家の中でジッとしてるんだよ」

A『わ、わかった･･･！』




通話を終わらせて、３人に今日はもう帰ると伝えようとした。
ら。




センラ「９６ちゃん、車で送るわ」




なんだこのイケメンの無駄遣いを絵に描いたようなイケメン()
おい、キラキラ補正やめろ。




まふ「僕も行きます！」

そらる「･･･俺も行きたい」

９６猫「はぁ？
だからさっき言ったじゃん、はっきゅんは･･･」

まふ「怖がらせないようにするので！
なんならまふてるのぬいぐるみで顔を隠します！」

９６猫「(いや男３人がまふてるで顔隠すとかシュール･･･)」

まふ「声とかもめっちゃ変えます！黒白さんの為なら声帯を女の子に変えます！！」

９６猫「いや、そう言う問題でもないぞまふくんや」

センラ「私、セン子やでぇ」(裏声)

そらる「･･･そらるこでーす」(裏声)

まふ「まふゆちゃんだよ☆」(女の子)




くっそ、わしより女の子声出しやがってwwww

この流れは時間の無駄な気がして、「わしがいいって言うまで顔出さない」「怖がらせない」「泣かせたら(自主規制)す」って事を条件にした上でセンラの車ではっきゅんの家に向かった。


･･･にしても、人が倒れてるなんて今のご時世で生き倒れか？
なんにしろ、もしそいつがはっきゅん目当ての不審者だったら急所潰して警察にぶち込んでやる。

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