ボカロ系歌い手。【歌い手】

〔１０〕 ページ11

side：９６猫

はっきゅんとのコラボを上げるまで、あと１週間。
わしはめんどくさい事態に陥っていた。




まふ「センラさんよりずっと前から好きなんですからね！」

センラ「へえ！
そんならどんくらい前から好きやったですかねえ。僕はこはさんの最古投稿の歌に形はないけれどの時から色熊やしぃ！」

まふ「ぬぐぐぐ･･･！
そんな古参なんですか･･･でも、センラさんよりずっとずーっと黒白さんの事好きですもん！！」

センラ「やめときやめとき。
恋愛的に言えば僕の方が場数踏んどるし」

まふ「ｸﾞｻｯ)うぐ･･･！
･･････そらるさ〜ん、センラさんがいじめてくるんですけど！」

そらる「正論だろ」

まふ「味方居なくなったあああああ！！」

９６猫「ねー、わし帰ってもいい？」

まふ「だめ！」

センラ「あかん！」




･･･溜め息つきたい。
いやさっきからついてるけど。

何が悲しくてこんな、大親友への想いを聞かされなきゃならないんだ。
あーあ、今頃はっきゅんは何してるかな。


事の発端は、まふくんから「ゲームしましょう！」って誘われたからだった。まあ、はっきゅんもお昼寝してるしいっかーと思ってまふくんの家に向かった。
そしたらそらるんとセンラも居た。
最初は普通にゲームしてた。マリオとかPUBGとか。でも途中ではっきゅんの「お昼寝から起きました。日向ぽかぽかですね、、。」ってツイートをそらるんが見てゲームせずにそこからはっきゅんトークが始まった。


そして最終的に「黒白とコラボして友達になるのはどっちか」とかよく解らない張り合いを始めた。ふっ、残念だったなはっきゅんとの初コラボ相手はもう先約居るから。

･･･てか、うん。帰りたい。




そらる「･･･つーか、前から思ってたんだけど９６猫ん家に行けば済む話なんじゃねえの？」

９６猫「･･･はぇ？」

そらる「お前と黒白さんのツイート見てる限り、家が近いか同棲してるかのどっちかだろ」

９６猫「あー･･･わしとしては来てもいいけどでもあんまオススメはしないよ」

まふ「え、なんでですか？」

９６猫「なんて言うか、はっきゅんは極度の男嫌いでコミュ障なんだよねー。
コラボしないのも、それが原因」

センラ「･･･９６ちゃんなら、平気なん？」

９６猫「昔からの付き合いだからねー、っと･･･？」




３人と話してると、スマホに着信が入る。
その画面には“はっきゅん”の文字。

･･･はっきゅんからなんて珍しいな。

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