Invisible suffering

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小瀧side

あれから約2週間が経ち、今日から1年生も本格的に部活が始まる

俺らダンス部は、みんなの実力を確かめるために

1人1人ダンスを披露することに。


ダンス部の部屋は、前にトラブルで窓が割れて

今日工事の人が来てるから外で踊ることになった


「次、小瀧望」

望「は、はい！」


3年生の先輩に呼ばれて立ち位置に着く

やばい、めっちゃ緊張する…。

それでも必死に得意なヒップホップを踊る


　パチパチパチ


踊り終わると拍手が聞こえて少し安心

若干体が硬かったけど上手くできた方やと思う




「神山智洋」

神「はい」


何と言っても、気になるのは神ちゃん

小学生以来神ちゃんのダンスを見てへんから俺まで緊張する…


次の瞬間。

神ちゃんは音楽が流れると同時に振りを始めた

ちょっとロック調のダンスで、めっちゃキレキレ。


それにリズムの刻み方が独特で、

普通入れへんような音のところで振りを入れている


神ちゃんがダンスすごいことは痛いほど知ってるはずやのに

想像以上に上手くなってて驚かされた



望「ん？」


神ちゃんのダンスの途中で後ろから足音が聞こえて振り向くと

サッカーボールを持って立っている人がおった

同じクラスの重岡大毅や


重岡を見ているうちに神ちゃんのダンスは終わったみたいで

みんなの拍手の音が聞こえてきた




それから重岡も運動場へ戻っていったけど、

何やったんやろう？

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