正面衝突 ページ15
レイラの声が聞こえたのか、男は「ウヒョヒョヒョ！」と笑い声をあげる。
「このマグマ団幹部のホムラ様に対してその口を叩くとは……大したチャイルドですねぇ！」
男ことホムラは隣のしたっぱの女を促す。
「その口……黙らせてあげましょう！」
ホムラとしたっぱの手から、モンスターボールが放たれた。
ポン！
「ばぁっぐ！」
「どががっ……！」
現れたのは背中に２つの山を背負い、全身が赤毛に覆われた牛のようなポケモンと、
宙に浮いた球状の体の至るところから、ガスを漏らす紫色のポケモン。
「バクーダと……ドガースだな」
「……あっそ」
図鑑を確認した彼に、レイラはそれだけ返してボールを構える。
「……行くよ」
彼女に合わせるように、ユウキも慌ててボールを投げた。
ポン！
「ひゃままっ！」
レイラのボールからはヒノヤコマが、
「じゅっと！」
ユウキのボールからはジュプトルが姿を現す。
すっかり腰の抜けたソライシ博士は、ジリジリと後退するのが精一杯だった。
と、
「バクーダ、“弾ける炎”！」
ホムラの指示にバクーダが雄叫びをあげ、辺りに炎を撒き散らす。
飛び散るそれをかわしたヒノヤコマとジュプトルは、共にバクーダへ突っ込んで行った。
「“捨て身タックル”よ！」
「“切り裂く”！」
正面から妨害を図ったドガースをジュプトルが抑え、ヒノヤコマが飛行を続ける。
「……“つばめ返し”」
ヒノヤコマが広げた翼は、“守る”によってバクーダに届かない。
「その程度の攻撃、効きませんねぇ！」
“突進”！と声が響けば、体勢を崩したヒノヤコマにバクーダが正面衝突を仕掛けてきた。
「ッ……！」
思わず唇を噛み締め、宙に舞ったヒノヤコマを目で追うレイラ。
彼女にヒノヤコマは、力強く一声鳴いてみせた。
「“騙し打ち”！」
力比べになっていたドガースをスルリとかわし、ジュプトルは背後から攻撃を叩き込む。
吹き飛ばされたドガースが戻ってきたと思えば、勢いよく紫色のガスを吹き出し始めた。
「……距離、とらせなよ」
頷いたユウキの指示に、ジュプトルは彼の前まで戻ってくる。
そしてヒノヤコマと共に、ガスの壁に阻まれる相手を睨み付けた。
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CrazyBook(プロフ) - コメントありがとうございます！本当に気長にお待ちください。 (2019年8月12日 9時) (
レス) id: 89127ffd6d (このIDを非表示/違反報告)
菜々美 - この作品好きです！ゆっくりでいいので更新頑張ってください。 (2019年7月18日 16時) (レス) id: 179628e6fd (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - かしわさん» コメントありがとうございます！完結するまで更新し続けますので気長にお付き合いください！ (2019年3月24日 21時) (レス) id: 8c59f4ad06 (このIDを非表示/違反報告)
かしわ - この作品好きです。更新頑張って下さい。 (2019年3月23日 1時) (レス) id: 356d08c55f (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook(プロフ) - ルインさん» コメント、ありがとうございます！嬉しい限りです！これからも気長に読んでください！ (2018年7月19日 19時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2018年3月28日 22時
